2008-03-26から1日間の記事一覧

『組版原論』の組版データ

府川充男著『組版原論』(太田出版、1996年)は内容もさることながら、その本自体に注ぎ込まれた当時の組版知識・技術の最高峰、最先端が知れるという面でも大変興味深い。組版を論ずる本である以上、その本自体の組版の質も当然問われる。そのことに無自覚…

印刷史とタイポグラフィの勉強

府川充男著『印刷史/タイポグラフィの視軸』(asin:4916043820)を読みながらメモした基本語彙集。 用語 意味 備考 版心 袋とじの中央部 - 魚尾[ぎょび] 版心に摺られた黒いベタ - 中本[ちゅうほん] 天地約19センチ、左右約13センチ 一番ポピュラー 半紙本 …

些細な事ですが、プラタナスの枝は固くて重いです

拾ってきたプラタナスの枝2本。長さはキーボードの横の長さほど。30センチから40センチ。直径は太い方が親指くらいで、細い方が人差し指くらい。とにかく見かけ以上に固くて重い。切断面を観察すると、放射状のかなり稠密な組織である。しかも周囲とは異質…

スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)!

あるお宅の庭先に今年初めて見る花が咲いていた。見覚えのあるフクジュソウ(福寿草, Far East Amur adonis, Adonis ramosa)だ。花を見ると季節がめぐってきたことを実感する。そして、昨年学んだ「スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)」という言葉…

図版は必ず左ページ?

府川充男著『組版原論』(asin:4872332725)の「タイポグラフィへの視線」(9–62頁)は豊富な図版資料を基にして「文字」をめぐる歴史、風俗、文化、文明を縦横に駆け巡る非常に中身の濃いもので、いずれここでも取り上げたい話題が満載だが、ひとつだけ特に…