2008-08-27から1日間の記事一覧

ひかりと希望

じゃこしか爺さんが、「飛躍」を断った上で、劣悪な環境にもめげずに光を求めて逞しく生長する植物の健気な姿と、身勝手で不甲斐ない人間のひ弱さを重ねながら、大きな何かを静かに訴えていた。 「ひかり求めて」(『昭和ひとケタ樺太生まれ』2008-08-27) …

板塀と「ベルリンの壁」

散歩していると、こんな古い板塀に巡り会えたりするから嬉しい。昭和30年代のまだ可愛かった(「赤毛のマーちゃん」と呼ばれていた)子供の頃のいろんなシーンが思い出される。母が幼い私をつれてよく帰った実家はこんな板塀に囲まれていた。こんな八百屋さ…

辺境

「朝の水路」(1987年8月7日 インドネシア・ブドン島・バウバウ)辺境を歩く私は、いつもにこやかで楽しい。私は東南アジアが好きだし、海が好きだし、魚が好きだし、歩くのが苦にならない。その自分の気に入った方法で辺境についての常識を肥やしていきたい…

アメリカフヨウ、コスモス

アメリカフヨウ(亜米利加芙蓉, Common rose mallow, Hibiscus moscheutos)札幌、雨。無風。藻岩山見えず。風太郎不調。散歩には行くと言うので、傘をさして出かけるも、早めに切り上げる。 asin:B00008KKTQ昨夜はキース・ジャレットを聴いていた。『死と花…

怒れる爺、現る!

人間の一時的な都合で、「もう必要ないから」と捨てられそうな物が放っておけない。「痛ましい」。誰かに拾ってもらおうと必死に訴えているように見える。一昨日買った中古のVHSビデオもそうだった。『ベルリン・天使の詩』と『桜桃の味』。普通の意味では買…

すべては結ばれている

1885年、先住民の土地を買い上げようというアメリカ政府の申し出に対する回答としてルンミ族のシアトル酋長が諸部族連合会で演説を行った。ル・クレジオはそれを「人類に遺された最も美しいメッセージ」であり、「世界のすべての学校で教えられるにふさわし…