2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

パテ・ベビー

机上で出逢った『プラハ』と『ブダペスト』 徳永康元の『ブダペストの古本屋』(asin:4770404867)が届いた。残念ながら、千野栄一の『プラハの古本屋』(asin:446921096X)を手に入れた古本屋に在庫はなく、他所に注文してあった。しかし、私の部屋が「古本…

家族、夫婦、親子

崩壊が叫ばれて久しい「幻想」を制度的なるものを超えてどう生きるかが問われているのだとずっと思ってきた。家族も夫婦も親子も放っといて「ある」もんじゃない。常に「なり」続ける関係だ。「親はなくとも子は育つ」と嘯く輩には、お前さん以外の誰かが親…

ヌルデの果実

札幌、晴。町内に一本だけ残るヌルデ(白膠木, Rhus javanica)の低木には房状の果実がたくさんぶら下がっている。今朝の藻岩山はこちら。参考: ヌルデ - Wikipedia ヌルデ - 植物生態研究室(波田研)

言葉の復讐

金ちゃんが年頭のエントリー「あけまして」で "Free" や "Liberty" の訳語として明治期に編み出された「自由」という言葉の由来と意味をめぐって、日本語論、翻訳論としても読める面白いことを書いていた。いつもそうだが、そこで明らかに語られていることも…

藻岩山

札幌、午前8時、気温マイナス5.5℃。冷え込みとしては序の口。冬の北海道に初めて上陸する人たちには零下10℃以下のシバレル世界を体験してもらいたい。 藻岩山山頂付近。スキー場ゲレンデにはすでに二つの人影が動いて見えた。→ 大判

雪の巡礼

考えてみれば、雪は不思議だ。急激な気温の低下によって大気中の水蒸気が氷結しそれが落下する間に成長し条件によって様々な形態の結晶を形作る。元を正せばただの水なわけで、大きく見れば、地球上の水の循環の一環である。それが地域によっては、冬と呼ば…

シナノキの果実と葉柄

シナノキ(科の木, Japanese Linden, Tilia japonica)の果実と葉柄。

藻岩山

→ 大判

ヨッシーを応援する会@雪のサッポロ

すでに全国各地で「吉岡和幸を応援する会」が計画されていることと思いますが、ここ札幌の地でも来る1月25日に三重のヨッシーこと吉岡和幸さんを迎えて、「吉岡和幸を応援する!」を口実に、皆でサッポロビールを飲みながら美味しいジンギスカンを食べる計画…

藻岩山

→ 大判

光の雫

幸福に生きよ!

自分が止むに止まれずやっていることの意味はいずれいろんな形で徐々に明らかになる。不安や自己嫌悪や自信の無さに苛まれつつ生きていた時が、後になってみると、実は一番充実していて、ある意味で一番幸せだったのではないかと思えることも少なくない。生…

80s、守る

ノーサイド / 麗美 優しい雨 / Reimy

ツララ、木の芽

毎朝、近所のペンキ屋さんの物置の屋根からぶら下がる色んな形の小さなツララを見るのが数多いちっぽけな楽しみの内のひとつである。 空き地の隅っこに生える低木が芽吹いていた。未同定。

『プラハの古本屋』が東京の古本屋から届いた

千野栄一著『プラハの古本屋』(asin:446921096X)が東京の「古本屋」という名の古本屋から届いた。ぱらぱら捲っていたら、一枚のレシートが出てきた。東京外国語大学の生協購買書籍部でこの本を購入した時のものだ。内訳にはこの本の他にもう一冊「ゴガクシ…

黄金の虎 U Zlatého Tygra にいる気分

話は少し前後します。 一昨日、南陀楼綾繁(ナンダロウアヤシゲ)さん(id:kawasusu)推薦の千野栄一著『ビールと古本とプラハ』が届いて、すぐに読み始めたら、ビールが飲みたくてたまらなくなって、夕方近所のコンビニに走った。できれば、中心街のライオ…

Everlasting Love

麗美 - Everlasting Love (English Version)

ケヤキの落ち葉

ケヤキ(欅, Zelkova tree, Zelkova serrata)の落ち葉。

数学の力をつけたい人のための学習相談室

まだ若い同僚の数学者の山内さんが学生たちのために正規の授業の合間をぬって、空いている演習室を活用して番外数学教室を開設している。その熱意には敬服する。名前は「数学の力をつけたい人のための学習相談室」。オープンでフレンドリーな雰囲気である。…

飴細工のようなツララ

近所のペンキ屋さんの物置の屋根からは飴細工のような薄い愉快な造形のツララがよくできる。

フィオナ・バナー:言葉なき文字

昨日の「フィオナ・バナー:アルファベットと格闘する女」の続き。 The Bastard Word, 2006-07 The Bastard Punctuation, 2006-07 Every Word Unmade, 2007 Bones, 2007 フィオナ・バナー(Fiona Banner)は Every Word Unmade, 2007 に自ら次のような興味深…

鏡開き、どんど焼き

札幌、曇。雪は思いのほか降らなかった。昨日より空気は冷たい。今日は町内資源回収、鏡開き、そしてどんど焼きの日。散歩の前に昨夜まとめた古新聞や雑誌、段ボールや牛乳パック、アルミ缶や一升瓶を所定の場所に運ぶ。散歩から戻り、朝飯をすませてから、…

ご近所さんの雪だるま

午後から坂道の下の雪かきをする。除雪車が除けて行った雪に坂道のロードヒーティングでとけて流れた水が滲み込んでシャーベット状の起伏を広範囲に作っていた。放っておくと大小の氷山になり、車や人の出入りに支障がでる。体調が万全でないせいか、すぐに…

フィオナ・バナー:アルファベットと格闘する女

Fiona Banner: Almost Fluorescent Nude, 2007 Fiona Banner: Colour Blind (Arsewoman Slashed) download image 2730 x 3502 pixels RGB jpeg もしアルファベットの文字環境に生まれ育ったなら、漢字に憧れるに違いないと思うことがある。漢字だけでなく仮…

オオバボダイジュにヤドリギが

札幌、雪。気温が上がり、湿った細かい雪が降り続いている。空気も湿り気を帯びて柔らかい。サフラン公園で、オオバボタイジュ(大葉菩提樹, Tilia maximowicziana Shirasawa)の樹の下に立って見上げてみたら、青々したヤドリギ(宿木, mistletoe, Viscum a…

南陀楼綾繁さん

白水社の「出版ダイジェスト』(隔月)が届いた。南陀楼綾繁(ナンダロウアヤシゲ)さんの「再読愛読」という新連載コラムが始まった。第一回は千野栄一『ビールと古本のプラハ』(asin:4560073406)。無性に読みたくなった。早速注文した。ナンダロウアヤシ…

公園のベンチ

まるでベンチの上に白い布でつつまれた遺体が置かれているように見せかけた作品ように見えた。縁起でもない。

スラム街の孤児のようね

気温は高いまま、湿った雪が降り続いている。用事で車を出すために、午後10時頃に雪かきをする。すぐに汗ばむ。積雪は20センチくらいか。30分ほどで一通り終える。九州でも雪が降ったと聞いた。小野さん(id:sap0220)や比嘉さん(id:Ryu-Higa)の住む大分で…

ゴジュウカラ

曇。寒い。今年の寒の入り(小寒)は1月5日だった。大寒は1月20日。 裏山から樹をつつく小さな音が聞こえた。アカゲラならもっと大きな音をたてる。小さな影があちらこちらで素早く移動するのが見えた。目を凝らすと、青灰色の背中と眼を通る黒い線(「過眼…

言葉が自ら弾け飛んで

託された思いに押しつぶされたような言葉に付き合うのに疲れ果てた時、言葉が自ら弾け飛んで、私の思いなんて、笑い声とともに部屋の空気や壁の中に消えていく、そんな言葉との儚い連帯のような感覚が呼び覚まされる時、幸せな気持ちになる。 かっぱ えび せ…