2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ハルニレ

ハルニレ(春楡, Japanese Elm, Ulmus davidiana var. japonica)、真駒内曙中学校

空中戦、地上戦

電気工事現場。空中作業する男たち。 冠毛が可愛いヒヨドリ(鵯, Brown-eared Bulbul, Hypsipetes amaurotis)。近くにお目当ての餌台があるせいか、空中のテリトリーに侵入した空中作業員たちを威嚇するように、歓迎するように? 激しく飛び交い、けたたま…

ニコラ・ブーヴィエが撮った昭和の日本

Nicolas Bouvier, Wall, 1956, Tokyo, Japan*1 Nicolas Bouvier, Femmes Aïnou, Hokkaïdo, Japon, 1964*2 Nicolas Bouvier, Wakkanaï, port et chantier naval, août 1965*3 宮本常一(1907–1981)が日本列島の津々浦々を歩く傍ら本格的に写真を撮り始めた昭…

ガロのズリ山の思い出

小学5年(1969年)の終わりから中学2年(1972年)の終わりまでの約三年間を札幌から北に50kmほどのところにある美唄(びばい)市で暮らした。かつて美唄には三菱、三井をはじめとして大小の炭鉱があり、50年代に最盛期を迎えたが、その後は衰退の一途を辿…

サーカス小屋でアシカを調教する紫色の目をした娘

例えばの話。もし私がある土地を訪れ、そこで体験したことを書いた文章が、後年そこに暮らす人の目にとまり、え? これが私の暮らす土地のことか、という新鮮な驚きを与えると同時に、その人も知らない土地の意外な歴史や、忘れかけていた過去の暮らしの細部…

アオサのみそ汁

アオサ(ヒトエグサ) 先日松本昭司さんの沖家室水産から届いたアオサ。沖縄では「アーサ」と呼ばれるようです。よし、今朝はアオサのみそ汁にするぞ、と開封したとたん、芳醇な磯の香りに包まれ、頭の中にあの沖家室島の海(→ 写真)が広がった。ああー、な…

エゾノコリンゴ、ベニシタン

エゾノコリンゴ(蝦夷小林檎, Manchurian crab, Malus baccata var. mandshurica)の実 エゾノコリンゴに出来たツララ センジュ(千手)、コノテガシワ(側柏, Chinese Arborvitae, Platycladus orientalis)に出来たツララ ベニシタン(紅紫檀, Cotoneaster…

図像調査士、想像界の漂泊

asin:462207298X 高橋啓訳『ブーヴィエの世界』(みすず書房、2007年)の著者略歴にはニコラ・ブーヴィエ(Nicolas Bouvier, 1929–1998)は「スイスの作家・旅行家・図像調査士」とある。図像調査士? 本書に「解説」として収められた、翻訳の底本クワルト版…

コガラ、オオウバユリ、ヌルデ

ツララ コガラ(小雀, Willow Tit, Parus montanus) オオウバユリ(大姥百合, Giant lily, Cardiocrinum cordatum var.glehnii.) 藻岩山(→ 大判) ヌルデ(白膠木, Rhus javanica) サフラン公園の雪だるま2号。恐れを知らない破壊工作員たちの足跡が^^…

藻岩山とハナ

センター試験のため早朝出勤。 藻岩山(→ 大判)は新雪を薄らと纏い、 ハナはすでに目覚め、狼の面影を宿した表情でしゃきっと座っていた。

豆茶の基礎知識

松本昭司さんが、私の我流の間違った豆茶の淹れ方を見るに見かねて(違うか?)、ブログ『鯛狸の豆日記』で正しい豆茶の淹れ方について書いて下さった。その前に豆茶の由来と歴史についても書いて下さっている。記録しておこう。 豆茶 カワラケツメイ ケツメ…

骨と貝殻

まさか、また「貝がらがついた骨」に出会うとは、、。 asin:462207298X 日本という島国をその波打ち際から眺め歩き続けたスイス生まれの旅人ニコラ・ブーヴィエ(Nicolas Bouvier, 1929–1998)は1965年に地元の少年たちに案内されて網走博物館を訪れた。ブー…

雪だるま2号、無事

太陽 おっす。元気そうだな。まあな。元気すぎて、困るんですよー。そーですか。 おお、昨日修復したサフラン公園の雪だるま2号は無事だった。まあ、雪だるまには見えないか、、。 マンホールの上の雪

豆茶も届く

先日ここでも紹介した(http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20100113/p2)松本昭司さんが営む沖家室水産のデビラとアオサ等の島の特産物のうち、注文した品々が今日届きました。デビラ、アオサ、寒ヒジキ、そして豆茶です。デビラとアオサはその時紹介しまし…

あなたは日本人ではありません

asin:4894346737 そうか、森崎和江さんはそんな「旅」を続けてこられたのか、、。 もしもし日本人を自称しておいでのあなた。あなたはお気づきではないようですが、あたなは日本人ではありません。だって海の匂いがするもの。あなたの骨には貝がらがついてい…

エイジツ

大槻さんちのエイジツ(営実)。ノイバラ(野茨, Multiflora Rose, Rosa multiflora)の果実。 サフラン公園の雪だるま2号。修復前。 修復後。湿気がなく雪が固まらないので、頭の破片をただ重ねるしかなかった。雪塚のようになった。ちょっと不気味か。 町…

女、母

母が生きていたら、こんな話を聞きたい。そんな話を聞くようにして、昨夜は森崎和江さんの文章を読んだ。ものを見る、ものを語る、ものを書くときに、体の奥の方でいつもひっかかりを感じているのは、産む性としての女、そしてこの私を産んだ母の存在と視線…

藻岩山とハナ

藻岩山(→ 大判) 三浦さんちのハナ。日溜まりの中にいた。スポットライトを浴びているようだった。鼻水を垂らしていた。気温マイナス5℃。

とび立てば、空は、やみというのに

人は一生に何度「生まれる」のだろうか? asin:4894346737 森崎和江さんは子育てが終わった頃に「ふたたび旅へ」(1976年)という非常に印象的な文章を書いている。若い頃には人は二度生まれるものと感じていた、という。すなわち、人は一度は母の胎内から生…

Boys, be ambitious like this old man

「少年たち、これも一期一会かも。イチ足すイチは?」「ニー!!!!!」「よしよし。Boys, be ambitious like this old man!*1」「?????」 藻岩神社 原生林 近寄っても、逃げないスズメ(雀, Tree Sparrow, Passer montanus) ハクモクレン(白木蓮, Y…

デビラとアオサ

松本昭司さんのとこ(沖家室水産)でデビラとアオサが入荷したそうです。別に私がここでお知らせする必要もないんですが、ウマいもの、イイものは、思わず他の人にも薦めたくなるもので、、。他にも秋イリコ、寒ヒジキ、フジヤ(刺身)醤油など、沖家室なら…

水と血と、空と男と、

asin:4894346648 asin:4894346788 水と血とあなたはどちらにより深くぶれますか? 空と男と、あなたはどちらにより強くふるえますか? ヤマの、あなた。森崎和江「浮游霊と祖霊」(1971)、『精神史の旅 2地熱』所収、314頁 森崎和江さんに導かれて、「くら…

クロウエア、オオウバユリ、シジュウカラ

夜間は零下になるかつての風太郎の部屋で咲き誇るクロウエア・エクサラータ(Small crowea, Crowea exalata)。昨年の夏に近所の田中光花園(たなかひかる・かえん)で購入した。その時の記録。 サザンクロスの名で売られていたクロウエア・エクサラータ(Sm…

人間の匂いのする仲間:フォト・ジャーナリスト長倉洋海

長倉洋海『地を駆ける』(平凡社、2009年)asin:4582277748 長倉洋海『フォト・ジャーナリストの眼』(岩波新書、1992年)asin:4004302234 エル・サルバドル、レバノン、イラン、アフガニスタン、フィリピン、山谷、南アフリカ、アマゾン、コソボ、シルクロ…

松本昭司さんからのお知らせ

先日お世話になった沖家室島で民宿「鯛の里」と沖家室水産を営む傍ら、「周防大島郷土大学・宮本常一情報サイト」を運営する松本昭司さんから、周防大島郷土大学の第5回講義、第6回講義、そして鼓童による「うぶすな」伊予内子町公演に関する「お知らせ」…

シメ

シメ(蝋嘴、Hawfinch, Coccothraustes coccothraustes) 氷点下6℃。厚手の手袋をはめていても、カメラを持つ左手の指がかじかむ。路面の雪は締まって固い。ヌルデの樹の近くで、ヒヨドリ、ツグミ、シメの小群をみかける。一番強そうなヒヨドリたちがヌルデ…

黒の専門家

asin:3775718591 偶然手に入れた『BLACK PAINTINGS』という画集をずっと眺めている。ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg, 1925–2008)、アド・ラインハート(Ad Reinhardt, 1913–1967)、マーク・ロスコ(Mark Rothko, 1930–1970)、フランク…

極小の私的戦線

asin:4062752506 ……あなたはどこに立脚してものを主張するのか、ぼくはどこに足をつけて表現するのか、それが大事だと思います。立脚する場の実相は、いかに貧寒としていても、隠すべきではない。(中略)ぼくはいま、ぼく以外のだれをも代表せずにお話しし…

花魁渕(おいらんぶち)

ちょっと足をのばして豊平川を見に行く。藻南橋から豊平川下流方面を望む。右の断崖の下あたりが「花魁渕」。藻岩山の頂上が断崖に隠れている。 雪を漕いで、断崖の対岸に設置された説明板まで行く。諸説ある「おいらんぶち」の由来のうちのひとつが書かれて…

雪たい積場

未詳 国道230号線、通称「石山通り」に架かる歩道橋の上から藻岩山を望む。 その歩道橋の支柱、、。 藻南公園内を流れる南ノ沢川。この少し先で豊平川に合流する。 藻南橋から豊平川の上流を望む。右手の土手の先一帯は「雪たい積場」になっている。なぜ「堆…