2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

雪解け

我が家の雪だるま。ここ数日の暖気で雪解けが急速に進み、ほとんど原形をとどめていない。 キタコブシ(北辛夷, Kobushi Magnolia, Magnolia kobus var. borealis)のうろ(虚・空・洞) シメ(蝋嘴, Hawfinch, Coccothraustes coccothraustes) ツグミ(鶇,…

ウォールデン1:湖と朝と実在

支笏湖 森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫) / 森の生活〈下〉ウォールデン (岩波文庫) 支笏湖畔で、150年前にウォールデン湖畔の小屋で綴られたソローの『ウォールデン、森の生活』を30年ぶりに読み直し始める。30年前に理解したつもりになっていた老成…

水たまり

未詳 白樺(白樺, Japanese White Birch, Betula platyphylla var. japonica)の幼木 水たまり 水たまり 除雪車 大根

悲しみを聴く石

asin:456009005X 『灰と土』(asin:4900997080)につづいて、詩人関口涼子さんの邦訳でアフガニスタン出身の亡命作家アティーク・ラヒーミーの『悲しみを聴く石』を読んだ。静謐な佇まいの本だ。昨年(2009年10月)、白水社の「エクス・リブリス(Ex Libris…

渡り鳥、留鳥

北へ向かうコハクチョウ(小白鳥, Bewick's Swan, Cygnus columbianus)の小さな群れ。千歳市上空。 上空を旋回するトビ(鳶, Black Kite, Milvus migrans)。千歳市上空。 参照 渡り鳥(migratory birds) キョクアジサシ(極鯵刺, Arctic Tern, Sterna par…

キタコブシのうろ

キタコブシ(北辛夷, Magnolia kobus var. borealis)のうろ(虚・空・洞)

旅と言葉6:本物のパタゴニア・エキスプレス

asin:4336039569 ルイス・セプルベダ(Luis Sepulveda, 1949–)*1 最近は夜な夜な「地の果て」、「世界の果て」パタゴニアを、マゼラン以来西洋人の想像力をかきたててきたというパタゴニア、ある意味で西洋人の想像力の果て、限界をうろついている。デスク…

手振りの会話

空地 建設現場の雪だるま健在。大工さんたちが休憩中に談笑するところに行き合わせた。年齢まちまちの大工さんの間に若い女性が混じっていた。彼女はいったん話の輪から離れ、雪だるまに近づき、顔のあたりを覗き込むようにしてから、すぐに仲間の輪に戻って…

ヤクルトおじさんになった朝

おっと、「雪だるま壁」が大幅に更新された。顔だけのものも入れると5つ。五人家族の親子の作か。雪壁アート(Art works on the snow wall)だなあ。 スウェーデンハウスの建設現場に雪だるまが。大工さんたち、ナイス。 境界旗(Boundary flags) ヤクルト…

雪の壁に雪だるま

ツララ シジュウカラ(四十雀, Great Tit, Parus major) おお、雪の壁に雪だるまが、、。ナイス・アイデア! チー、5歳。

雪の行方

久しぶりに帰省する娘を新千歳空港まで車で迎えに行く途中、羊ケ丘通りの両側に巨大な雪の山が出現した。白い古墳のように見えた。雪の墓、雪堆積場である。市街地の雪は除雪、排雪され、大型トラックで運搬されて、融雪施設で下水道を利用して処理されたり…

雪だるま移動の謎

今朝、サフラン公園のオオバボダイジュ(大葉菩提樹, Tilia maximowicziana Shirasawa)のそばの雪だるま3号の胴体が、昨日まであった場所から5、6メートル移動していた。突き刺さっていた黄色のミニスキーは見当たらなかった。一体誰がなぜ動かしたのか…

箒と煙突

[ 箒(broom) シジュウカラ(四十雀, Great Tit, Parus major) シメ(蝋嘴、Hawfinch, Coccothraustes coccothraustes) 煙突(chimney) サフラン公園の雪だるま3号。頭部はどこかに消え、忘れ物らしいミニスキーが突き刺してあった。やれ、やれ。未修復…

旅と言葉5:パタゴニア的な死

W. H. Hudson by MICHAEL RENTON, 1984 ボストン南駅から原則的に汽車を乗り次いで延々数か月かかってようやくパタゴニアに着いたポール・セルーは、初めてそこに立ち、目の当たりにするパタゴニアの荒涼たる風景のなかで、一種の宙づり感覚に襲われたことを…

雪ん子

雪景色の中に入り込むと、自分が雪ん子(雪が降ったときに現れるという,子供の姿をした雪の精)にでもなったような気がする。 表通り 「STYLE 1(スタイルワン)」! 出張トリミング車のロゴタイプ 「enessance(エネサンス)」? 灯油運搬車のロゴタイプ。…

旅と言葉4:翻訳、あるいは、世界というやすりを使って、自分を削ること

Nicolas Bouvier: Oeuvres, col. Quatro, Éd. Gallimard, 2004 asin:462207298X asin:4794205759 2004年にガリマール社から出た新しい文学叢書クワルト版(Quarto)の1400頁余りのニコラ・ブーヴィエ作品集には、彼が生前刊行したほとんどすべての作品が収め…

ツグミ

屋根の雪1 屋根の雪2 屋根の雪3 屋根の雪4 歩道に自転車のタイヤの跡が続く。雪道でも自転車でヤクルトを配達するおねえさんの軌跡にちがいない。スタッドレスタイヤを装着していると言っていた。 ツグミ(鶇, Dusky Thrush, Turdus naumanni) たんぽぽ…

旅と言葉3

Paul Theroux, el rostro de la felicidad. Por Daniel Mordzinski*1 asin:4062010755 asin:4560043159 asin:4839700966 旅について穿った見方をしていたポール・セルー(Paul Edward Theroux, born April 10, 1941)は、「実験旅行」と称して、ボストン市郊…

雪下ろしする人

屋根の雪 除雪 藻岩山スキー場ゲレンデ 放置車 ツララ ツララ 車庫の屋根の雪下ろしをしていた人が上から声をかけてくれた。「いい天気だね」「そうですね。気持ちがいいですね」

旅と言葉

asin:4560042969 asin:4087465004 ヴェルナー・ヘルツォークの旅に久しぶりに付き合う。何年ぶりだろう。何度目だろう。彼と一緒にミュンヘンを発って、徒歩で、パリに向かう。ミュンヘンからパリまで歩くというスケールとしては小さな旅だ。だが、一週間た…

旅と言葉2

asin:4560042969 「全ての装備を知恵に置き換えること」(イヴォン・シュイナード&石川直樹)と言うからには、単なる知識や情報を伝える一般的な言葉を、知恵を物語る特異な言葉に置き換える努力も含まれるはずだ。言葉は原初的な「装備」であり、今や言葉…

アジトと雪だるま

たんぽぽ公園のアジト健在。 サフラン公園の雪だるま、破壊された7号、9号。 修復後の7号、9号。 修復後の3号。

アカゲラの求愛ダンス(courtship dance)

求愛ダンスなのか、お互いにメトロノームのように身を前後に大きく振っていた番(つが)いのアカゲラ(赤啄木鳥, Great spotted woodpecker, Dendrocopos major) 下腹部の紅が鮮やかだった 排雪作業 オオウバユリ(大姥百合, Giant lily, Cardiocrinum cord…

雪の音

夕方から降り始めた雪が止むのを待って、午後10時過ぎに外に出た。20センチほど積もっていた。冷え込んでいる。綿菓子のように軽く、さらさらとした雪だ。家の前の雪かきを済ませてから、コンビニまで歩いた。踏みしめる度に、雪は鳴き砂のように、キュッ、…

想定外の展開

前方から菱(ひし)さんが、きょろきょろと左右の道端を見ながらこちらに向かってゆっくりと歩いてきた。「菱さん、散歩ですか? 珍しいですね」「いや、排雪が入るから、除雪の状態を見て回ってたんだ」「ああ、そうですか」「ところで、あんた、パーク・ゴ…

何が必要でないかを考える必要

asin:4087465004 本書の冒頭には、表題にもなっている「全ての装備を知恵に置き換えること」と題された、パタゴニアの創始者イヴォン・シュイナード(Yvon Chouinard, born 1938)との出会いを綴ったエッセイが「まえがき」の代わりのように置かれている。こ…

アジトの少年と父親

雀の雪浴の跡か 初対面のヒロ、1歳未満。 庭の境界旗。ネパールあたりの祈りの旗(→ Himalájakék)を連想する。 おお、少年が一人で「アジト」作りに精を出していた。バケツで成形した雪のブロックを並べて壁を一段高くしていた。城のようになってきた。入…

女の世間

asin:400331641X, asin:4905640822 アン・キャメロン著『銅色の女の娘たち』を読んでいる時、宮本常一の『忘れられた日本人』に収められた「女の世間」の中の次のような指摘を思い出していた。この「女の世間」は「土佐源氏」の直前に置かれている。 女はま…

「もうどこにもいかなくてもいい…」

(もうどこにもいかなくてもいい…) 大和田海「品川」(『萌時』2010-02-12) のは、 骨の自分を土地に名前をつけるときに 地に木を刺すように自分の骨を刺す 骨砂になる自分がすでにいる 大和田海「non title」(『萌時』2010-02-06) からだ。 「奥の細道…

たんぽぽ公園の「アジト」

影 猫 ケヤキ(欅, Zelkova tree, Zelkova serrata) オオウバユリ(大姥百合, Giant lily, Cardiocrinum cordatum var.glehnii.) おお、これがid:w210さんがお子さんたちと一緒に作った「基地」か。立派な作りだ。素晴らしい。中に入ってしゃがんでみた。…