2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

藻岩橋を歩いて渡る

(吊花、檀、木槿、大毛蓼、天竺牡丹、ニュー真駒内ゴルフセンター、矢車薊、蘿藦、五輪大橋、紫馬肥、韮、藻岩橋、馬の渡し渡船場跡、浜茄子、そば処一福、じょうてつ藻岩営業所、あけぼのラーメン、マコマナイプラザビル、マコマナイボウル、焼き肉の岑京…

記憶の彼方からやって来るもの

トオイと正人 船が目の前を横切るたびに、桟橋からたらした足に生温かい水が押し寄せては引き、繰り返し来る波の、優しいとさえ思えるその波が足を濡らし、風がなめるようにすりぬけていった。これが<チャオプラヤ河>で、中学の地理で習った、<メナム河>…

藻岩上の橋を渡る

(柾、朝鮮五味子、匂忍冬、鬼灯、花吊舟草、木槿、風船葛、豊平川、藻岩上の橋、南郊園、サン・ソフィアランド、獣魂碑、馬魂碑、春楡、白花萩、蝦夷山萩、枸杞) マサキ(柾, Japanese spindle, Euonymus japonicus)。薬効。 マサキの葉の成分研究 チョウ…

塩谷海岸の北ホテル

先日、北ホテルのオープンテラスで上海出身の気さくな人柄のオーナーの陶さんと歓談しながら誰のものでもない空と海にむかって水で乾杯した。 塩谷 しおや 小樽市内の字名、旧村名。塩谷の起源ははっきりしない。松浦武四郎の資料もシウヤと書いたりシホヤと…

祝津

祝津漁港、小樽市祝津 豊井浜、小樽市祝津 祝津 しゅくず 小樽湾の西北角の土地の名。前のころは「しゅくずし」と呼んでいた。元禄郷帳にも「しくずし」とあり、古い時代からコタンのあった処らしい。上原熊次郎地名考は「シクズシ。夷語シクトゥルなり。則…

星置川

望洋橋から星置川河口と水源のある手稲山(1023.1m)方面を望む。小樽市銭函 星置 ほしおき 小樽市東部の地名、川名。元来の星置川は、手稲山塊の北端天狗山から北東流して清川となり小樽内川となっていて、そこが後志、石狩の境であったが、後に清川とは切…

オコバチ川(妙見川)

おこばち川(妙見川 みょうけんがわ) 小樽市街のまん中の繁華街を急傾斜で流れている川。妙見川という名は、昔の川尻近くに妙見堂があったからであろうが、「おこばち」という他に例のない名がどうにも気にかかる。西蝦夷日誌には、北からイロナイ、ポンナ…

小樽運河

Long cours sur les rivières et canaux de Georges Simenon ジョルジュ・シムノン(Georges Simenon, 1903–1989)が中古の救命艇を「家船」のように改造したジネット号で妻と愛犬と召使いと共にフランス各地を結ぶ運河の旅に出たのは、1928年、25歳の時だっ…

LIFEGUARD

LIFEGUARD、小樽市銭函 銭函 ぜにばこ 小樽市東端の市街地の名、川名。和人の付けた地名。杉浦氏西蝦夷日誌に「此処鯡(にしん)多くして何時も漁事有てよろしき故かくの如く号けしものか」と書いた。現代流に言えば「ドル箱」の土地なのである。アイヌ時代…

暗い部屋

旧日本石油(株)倉庫、小樽市色内

空模様

ポン・イタンキ

イタンキ浜海水浴場、室蘭市東町 イタンキ 室蘭市内の海岸名。鷲別岬(ワシペッ・ノッ)から西側の、砂浜地帯の称。間にイタンキ岬、通称鯨岩があって、東側の浜がポロ(大)・イタンキ、西側がポン(小)・イタンキと呼ばれた。地名伝説は、あるアイヌが海…

冷雨、九月

雨はいちだんど激しく カーテンはちぎれて垂れ 「冷雨」より(『正津勉詩集』現代詩文庫、1988年、83頁) 熊谷市広瀬のナオザネ堂から届いた古書『正津勉詩集』(現代詩文庫、1988年)の扉に黒のボールペンで署名があった。かなり崩れた書き方だが(酔っぱら…

黄昏の公衆電話ボックス

公衆電話ボックス、伊達市萩原町、国道37号

ヤスパースの実存哲学を読んだ町

ヤスパース選集〈第1〉実存哲学 (1961年) 室蘭市輪西町には高校生の頃に足繁く通った古本屋の「背文字屋」があった。その後中央町に移転した背文字屋にも帰省するたびに足を運んだ。その背文字屋ももうない。高校2年の夏休みに、輪西町の背文字屋でなぜかヤ…

長流川、三階滝川

長流川。老山橋から上下流を望む。 長流 おさる(長和 ながわ) 川名、地名。胆振では鵡川に次ぐ第二の大川である。永田地名解は「オサレ・ペッ。急流川。直訳投げる川」と土地の人の話を聞いたらしい解を書いたが、恐らく後人の説であろう。私が付近の古老…

絵鞆半島外海岸

先日、高齢の岳母をドライブに連れ出して断崖絶壁の続く絵鞆半島の外海岸線を巡った。見晴らしのよい場所に停車して外海を望む度に「何十年ぶりかしら」、「こんなに綺麗だったなんて」と呟いていた。 絵鞆半島(えともはんとう)は、北海道室蘭市南部に位置…

ノラや

寝床のノラ ノラの寝床

煉瓦塀

真駒内駐屯地(CAMP MAKOMANAI)

美唄川

美唄川。元村橋付近。 美唄川上流にある美唄ダム(通称「びばい湖」) 沼貝神社(ぬまかいじんじゃ)。美唄市字光珠内。 美唄 びばい 市名、川名。西は石狩川、南は三笠市と北村、北は奈井江町の間を占める土地で、美唄川が流れている。初めは市来知(三笠市…

モンドリアンよりも冷たい抽象

Socia

パトリック・ブランも喜びそうなバス停

美唄市我路町 関連エントリー パトリック・ブラン(Patrick Blanc, 1953–)の垂直庭園(2009年07月04日) 植物であることの幸福(2009年08月20日) ガロのズリ山の思い出(2010年01月20日) 「思い出の炭鉱」写真展(2012年07月25日) 参照 The Vertical Gar…

思い出の江別

江別温泉 富士屋旅館 はまなす温泉 松鶴湯温泉 にしやソシヤルセンター 5条会館 炉ばた焼 ヿ忠 やん衆 網場 江別 えべつ 江別太 えべつぶと 類例が少なく解しにくい地名である。松浦武四郎の夕張日誌には「兎唇の如く三ツに分るる処也。依てしか号く」と記…

夜明け前の雷光

雷光の瞬間(午前3時39分53秒) 0:18と1:08に雷光

空知川

空知川。赤平橋から下流を望む。 赤平橋 赤平市大町。国道38号 空知 そらち 空知川は石狩川中流に東から注いでいる大川で、石狩川筋第一の長流である。またそれから名を採った空知郡は、空知川筋ばかりでなく、石狩川中流東岸地帯を含めた大郡である。永田地…

尻別川

尻別川。上尻別橋から下流を望む。 尻別川。上尻別橋から上流を望む。 尻別川の畔の農家 上尻別橋から尻別岳(1107.4m)を望む。国道276号。 尻別川 しりべつがわ 尻別川は北海道三番目の大河で、水源は支笏湖の西斜面。後方羊蹄山(三上注:しりべしやま。…

鹿子木楓だった

カラコギカエデ(鹿子木楓, Amur maple, Acer ginnala) 初夏に新葉の形状からイタヤカエデと同定したかなり弱っているように見えた異形の老木に会いに行った。北海道警察学校の敷地の近く、真駒内川のほとりに立っている。幹が根元近くで大きく二つに裂けた…

麻町食堂、福乃湯、荘久庵

「雨垂れ香具師」(2011年1月)と題した非常に味わい深い文章のなかで、飴細工師の坂入尚文さんは、富良野市の麻町での体験について次のように書いている。 地図で見ると駅裏には東西南北を頭に置いた麻町という四つの地名があり、学校もある。 麻町という地…

夢のなかの本と枇杷の木

「色を拾って歩いているようなもんさ」と答えたのだけははっきりと覚えている。すると彼は「そう言えば、こんな本がありますよ」と一冊の本を私に手渡した。柔らかい感触の厚い本だった。不思議な本だった。右開きか左開きか迷った。パラパラ捲ったときには…

都々逸、セレナーデ

関連エントリー 消え行く旋律に耳を澄ますジェラルド・グローマー(2010年06月01日) 「蛍川」に登場する盲女(2010年05月30日)