音楽
関連エントリー 水の駅で(2012年07月24日)
Simon Fisher Turner (born 1954) アンモナイトのささやきを聞いた サウンドトラック 関連エントリー 作曲家(2014年11月21日) アンモナイトのささやきを聞いた(2015年04月30日)
青森県産「サンふじ」
A Film by Anton Corbijn, CONTROL, 2007 かなり遠くまで来た気がする いつかわが生を 美しく感じる日々の谷に出逢うだろうか たたまれていく母の日傘を こころの中に描いてみる 山本博道「旅立ちて、いま」より、『藁の船に抱かれて』(紫陽社、1979年)所収
Bill Evans Trio Sunday at the Village Vanguard(Featuring Scott La Faro, 1961)
水清き沼に 黄金の 蓮の花 一輪 泥の中より生まれし その清らかな姿 人知れず咲けども 際立つ美しさ その美しさに引かれ 群がる虫ども どの虫がこの花を 射止めるやら 山崎剛太郎訳 マルグリット・デュラス監督の映画『インディア・ソング』(India Song, 19…
先日、洞爺湖の北岸に位置する「道の駅」ならぬ「水の駅」に立ち寄った時、思いがけない出会いがあった。駐車場から建物に向かう途中で、ギターの伴奏に合わて歌う可愛らしい声が聞こえてきたのである。歌声の主は、姉弟とおぼしき仲の良さそうな幼い二人だ…
Nobuyuki Nakajima, ETE, Palma(2006), MELANCOLIA(2010), Cancellare(2012)
関連エントリー 釧路の豊文堂とThis Is(2012年02月09日)
Eleni Karaindrou*1 エレニ・カラインドルー(Ελένη Καραΐνδρου, Eleni Karaindrou, b.1939)はテオ・アンゲロプロス監督の多くの映画で作曲を手がけてきたことでよく知られるギリシアの作曲家である。私の場合アンゲロプロスの映画の記憶はエレニ・カライン…
古いファイルを整理していたら、スクリャービン(1872–1915)関連の古いコピーが出て来た。 共感覚(synesthesia)への関心から集めた資料の一部のようだったが、よく思い出せない。その中にスクリャービンの鍵盤配色図( Scriabin's Key-Colour Scheme)が…
asin:4879957038 1973年に出版されたマルグリット・デュラスの著作La Femme du Gange(亀井薫訳『ガンジスの女』書肆山田、2007年)の冒頭に出てくる歌「『ブルー・ムーン』。1931年のブルース」が、その前年1972年に公開された(日本では2009年にようやく初…
ひと月ほど前に、マルグリット・デュラスの著作『ガンジスの女』(La Femme du Gange, 1973)の冒頭の場面をとりあげた。「遠くから女の声で、非常に小さく口ずさまれる歌。『ブルー・ムーン』。一九三一年のブルース」(亀井薫訳)が聞こえてくる場面である…
asin:B000026GW8 マルグリット・デュラスの『ガンジスの女』で印象的な「ブルー・ムーン」に言寄せて、「チェット・ベイカー(1929–88)の『ブルー・ムーン』を聴いてみたかったが、私の知るかぎり彼はこの曲をカバーしなかった」といつものように脇が甘い書…
asin:B0017GSGWU このアルバムは、2008年1月に宮古島市西原で録音された、当時平均年齢九十歳のおばぁトリオ、高良マツさん、長崎トヨさん、村山キヨさんが歌う神歌が元になっている。現地の多くの人の協力を得て行われた録音への立ち会いをはじめとして、そ…
asin:4879957038 マルグリット・デュラスの『ガンジスの女』(La Femme du Gange, 1973)の冒頭で女が歌う「ブルー・ムーン」が聞こえてくる場面は素晴らしい。 旅人だ。 広場を横切る。 横切られた広場。 旅人は川に沿っていく。なにも見ていない。歩む。進…
asin:B0028RBF48 二枚の魅力的なティータイム(お茶の時間)のモノクローム写真。CDカバーに使われたコントラストの強烈な二人の皺苦茶の老婆の写真と、CDに付された一枚両面刷りの解説の裏に縁なしで印刷された猿のような獣のそれと見紛うばかりの苦労と老…
'Round Midnight, Thelonious Monk セロニアス・モンクが1940年頃に作曲し、1944年に公表した“'Round Midnight”(一説には、1936年、19歳の時に “Grand Finale” の名で書かれた曲が雛形らしい)は、ジャズの曲のなかでも最多のレコーディング数を誇り、千を…
身近な街が廃墟に見えるまで歩く。すると隠れていた無数のストリングが現れる。歩くことは世界をピチカートすることだ。 asin:4622048078 …家に帰ろう。そこには卵があり、チーズがあり、ワインがある。レコードもふんだんにあって、アンプのつまみをいじれ…
asin:4582765750 先日、レーモン・ルーセル『アフリカの印象』のなかの木霊をめぐる詩的な挿話に触れた際、『アフリカの印象』全体から「恐ろしいほど静かな印象」を受けたと記したが、その理由はよく分からなかった。今日、それは「風が吹いていない」から…