デジタルメディア入門

受講生の皆さん、こんばんは(書いているのが夜)。
今日の授業で触れられなかったことを補足しておきます。

1.マンセルの表色系に関しては、メインサイトの方に「表色系」と「マンセル表色系」をリンクしておきました。チェックしておいてください。

2.イッテンに関しては、「資料A」のJohannes Ittenを見てください。有名なイッテンの12座標カラースター、12色環等については、是非Googleなどで検索して楽しんでください。見ることができないかもしれない人のために、次回OHPで綺麗なカラースターを映写しますが。

3.DBN(Design By Numbers)をウェブ上で走らせる手順に関して念のため書いておきます。
1)DBN(http://dbn.media.mit.edu/)にアクセスする。
2)「Software」の一番上の「DBN3.0.1」をクリックして「Run DBN」のページに飛ぶ。
3)下方の「Run DBN 3.0.1」をクリックすると、新たなページが開き、そこにJava AppletのDBNが起動する。
4)授業で実演したように、「資料A」の「DBNの文法1」と「DBNの文法2」をダウンロードして、そこに書かれているプログラム例を試してみる。できれば、数値を変えてみたり、コマンドを組み合わせてみたりして、遊ぶ。


4.ウェブ・デザインに関しては、今日実演したところまでは必ず復習しておいてください。

5.メイン・サイトの「資料A」の「デザイン用語集」を参考にしてください。

以上の他にも、言い落としたことがあるかもしれません。不明な点などいつでも質問してください。

  • 補足

3年ぶりに読み返している永原さんの『日本語のデザイン』の中に、授業でも触れた「絵と文字の断絶」に関係する興味深い指摘を見つけました。以下引用です。

一方、ウェブページは、テキストデータと画像データと考えれば、依然絵と文字は分かれたままである。しかし、テキストデータそのものにも全く違う可能性が感じられる。たとえば、あるウェブページでは、ディスプレイ上での可読性を高めるために、一行あたり二十七文字を基準に、音読して意味が通じるところで改行しているという。すごくシンプルなルールでありながら、効果がありそうに思うのは、『音読して意味が通じるように』という表現の曖昧さにあるのだろう。日本語のように、文字と音声がストレートに対応せず複雑に層をなしている言語にとって、テキストデータを介して、文字と音が自在に結びつく環境は貴重である。そこでは、すでに紙のメディアとは切れて、デジタルメディア独自の言葉のデザインが発生している。また現在では、文字という具体的な形に定着される以前にテキストデータとして文章が存在する場合が多い。何にでも交換可能な数値に文字が還元されていることの意義は意外に大きいのではないか。」(p.128)

視覚性も強く、文字と音声が複雑に層をなしている日本語は「デジタルメディア独自の言葉のデザイン」にとって非常に豊かな土壌であると私も思います。