デジタルメディア入門

受講生の皆さん、こんにちは。

前回お話しした、この授業の三つの柱、あるいは三つの層(レイヤー)については、合点が行きましたか。木を見て森を見ず、にならないように、時々その全体像を思い出してください。ここにも書いておきます。

1. デジタル・メディアとしてのコンピュータを使ったデザインの基礎やそれに関する思想を知る(思想)
2. コンピュータはプログラムによって動くことを原理的、体験的に知る(原理)
3. ウェブページ制作を通して、上記1と2を再確認し、独自のアイデアを形にする(実践)

1.は「講義アウトライン」で、2.は「DBN」で、そして3.は「ウェブ入門」を参照しながら。

教室では皆さんはコンピュータに触れることはできませんが、私の説明を聞き実演を見ることで、原理的なことを理解して、面白さを知れば、あとはとにかくぜひとも自分で時間を作ってコンピュータに触れてください。

さて、メインサイトの方には、更新情報にある通り、次回、次次回分のメインの資料やサブ資料がすでにアップされています。あるいは過去の資料の追加修正版などもアップされていますから、チェックしてください。DBNに関しては、テキストが版元品切れで手に入らないという非常に残念な状態ですが、少しでも参考になるように、解説やプログラム例を増やした資料をアップしています。「講義アウトライン」の内容は非常に優れた永原さんの『デザイン・ウィズ・コンピュータ』を下敷きにしていますが、その本もまた残念ながら絶版状態ですから、その本に詰まっている宝のような知識の数々をなんとか工夫して皆さんの前で再現しています。「デジタル紙芝居」はその一環です。そこに盛り込めなかった内容は、別資料としてアップしています。「ウェブ入門」の「実践篇」に関してはとにかく私の説明通りに手を動かしてください。メールによる質問等はいつでも受け付けています。またオフィスアワー(水曜日午後1時から2時半)を利用しても結構です。


次回は「思想」と「原理」を少しやってから、「実践」に入ります。特に「テキストファイル」と「HTMLファイル」の違いに焦点を合わせて、ウェブページの基本的特徴をおさえてもらいます。