サーチ・インターフェース:Huckabuck


CNET Japanによれば、単なるメタ検索エンジンとは一線を画す、「検索インターフェース」なるWebアプリケーションHuckabuckが登場しました。
CNET Japan>コラム「 Web 2.0の挑戦者たち from eHub Interviews」
http://japan.cnet.com/column/ehub/story/0,2000065901,20190627,00.htm
Huckabuckのサイト。
http://www.huckabuck.com/
Huckabuckは主要な検索エンジンを「チューニング」することができるのが大きな特徴です。「search tuner」ボタンを押すと、Google, Yahoo, MSN, Technorati, Digg, del.icio.us検索エンジンの「重み付け」ができるグラフィック・イコライザー型のインターフェースが開きます。情報の種類によって検索エンジンを使い分けて来た人には朗報です。Huckabuck開発の動機についてCNETのインタビューで開発者Blake Killianらは次のように語っています。

非常にオープンなアルゴリズムを使った検索エンジンを作ろうとしたのがきっかけです。検索エンジンは一般的に「全サイズ共通」的アルゴリズムを使って設計されています。つまり、どんな種類の検索を行っていても、一つのキーワードに対していつも同じ検索結果が返されるという具合です。わたしたちは、できるだけユーザーに検索アルゴリズムを制御する力を与えるような検索エンジンを作りたいと考えました。

検索エンジンの「重み付け」を変えて検索してみることによって、「検索アルゴリズムを制御する力」を感じると当時に、検索結果の違いから検索エンジンの検索アルゴリズムの違いを推測することもできるところが面白いです。Huckabuckのブログには、CNET Japanで取り上げられたことで「アクセス」が急増して喜んでいる創設者のChris Schultzの記事が載っていました。初々しい。私が良い意味でひっかかったのは、Huckabuckの開発目的の一つが、まだ記憶に新しいあのハリケーンカトリーナによる壊滅的な打撃をこうむったニューオーリンズを支援することだという点と、全部で8人のメンバーのうちBlake KillianとChris Schultz以外の6人はなんとロシアのカザンにいるOleg Kurnosovと彼の率いるチームだという点です。開発者たちのニューオーリンズとの具体的な関わりやロシア・チームとの仕事の実際の進め方に興味があります。