音楽を真に愛する方からPandoraにはまる受け身の姿勢の限界を指摘されて、なるほどと思いながらも、どこかで逆に少なくとも「私」の主体的な選択や好み、あるいは直観やセンスの限界を知らしめてくれるPandoraの音楽遺伝情報データベースを謙虚に受け入れた上で、もし可能ならそれを改良しうるアイデアが生まれればと思って、使い続けています。データベースと聞くと、何か安易な機械的なイメージを思い浮かべがちですが、Pandoraの場合には数十人の「音楽のプロの耳」の叡智がそこに集約されているわけです。私は滞米中偶然手に入れたウォルター・サレスのドキュメンタリー映画『BOSSA NOVA』の中でロスのある音楽プロデューサーがアントニオ・カルロス・ジョビンのある曲とショパンのある曲との間の驚くべき「類似性」を実演説明するシーンを連想するのですが、それは自分が惹かれる楽曲の自分でも気づいていない「性格」というものがあるのだということの証左だと思っています。「あなたに音楽を愛しているとは言わせない」と言われることは覚悟の上で、すでに書いたように、例えば「Luiza」と入力して自動設定される「Luiza Radio」を流し続けていると、以下のような曲が一部に過ぎませんが「音楽遺伝情報的類似性」に基づいて配信されました。ほとんどが初めて聴く曲でした。ちなみに、どの曲に関してもその出典に関する情報(アルバム購入も含めて)を入手することができます。またある曲を「新たな局(Staion)」に設定して、そこから別の「流れ」を作ることもできます。少なくとも従来のラジオの音楽番組に比べれば、その選曲の基準の「肌理の細かさ」というか、想像を超える「意外な類似性と連続性」に新鮮な驚きを禁じ得ません。
La Voz Del Centro, Gonzalo Rubalcaba
Ethiopia, Roy Hargrove
A House Is Not A Home, Sonny Rollins
Dedicated To You, The Lonnie Plaxico Group
Spoken Softly, Jessica Williams
Jitterbug Waltz, Joe Sample
The Neamess Of You, Fred Hersch
Hear's That Rainy Day, Bill Evans
Besame Mucho, Chucho Valdes
Somehow, Ellis Marsalis
Meaning, Ed Thigpen
これを新局に指定すると:Gee Baby, Ain't I Good to You, Dick Wellstood→…
Skylark, Kenny Barton
Tango, Fred Hersch
Why I Was Born?
Then You've Never Been Blue, Eroll Garner
Inner Bluses, Don Preston Trio
The Black Horns Of H2t, Exhaust
Blue In Green, Miles Davis
My Brook, Louis Landon
Paris, Brad Mehidau
Silencio, Gonzalo Rubalcaba
Life's Backward Glance, Steve Kuhn
Lotus Blossom, Duke Ellington
Black Is The Color, Fred Hersch
Nobody Knows The Trouble I've Seen, Charie Haden & Hank Jones
The Nearness Of You, Fred Hersch
Jimmie, Diana Krall
Forgiveness, Jeff Gauthier Goatette
I Remember Clifford, Arturo Sandoval
Sweet Hour, Gene Ammons
Adios, Weather Report
Luiza, The Paulo Moura & Cliff Korman Duo
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