アムステルダムからのコメント

アムステルダム(オランダ)在住の起業家ボブ(Bob Stumpel)から、8/19のエントリーで挙げた「Sacred Cow Dung: All Thing Web 2.0 - "THE LIST" 」がごく初期のバージョンであるとの、非常に有難いコメントをいただたいた。
http://d.hatena.ne.jp/elmikamino/20060819/1156005337
こうして、思いがけず知ることになった彼の大変興味深いブログには、そのすでに大幅に拡張されたリストをはじめ、日々刻々と公開される「Web 2.0」たちが、リストアップされ続けている。
「EVERYTHING 2.0 blog 」- http://bobstumpel.blogspot.com
見ず知らずの人から、しかも行ったこともない、アムステルダムから、英語でコメントが「飛んでくる」とは、本当に思いもよらないSerendipituousなハプニングで、この基本的にドメスティックなブログに、外部から「風穴」をあけられて、ハッとした。ここにはちゃんと考えておかなければならない大きな重い宿題があると感じる。でも、嬉しい。
ボブのブログには、「Web 2.0の兆候(Symptom)」とおぼしきもの「すべて(everything)」を参照できるような、「恐ろしくシンプルなリンクバンク」という痛快な自己定義が明記されている。しかも「私は教条主義(dogmatic)ではない」という但書きが添えられてもいる。すなわち、私の理解では、「Web 2.0」なる動向の正体を可能なかぎり正確に認識するための「科学的態度」を彼は貫こうとしている。彼が注目している兆候、サインの母体としては、以下のものが挙げられている。

collective intelligennce
wisdom of crowds, collaboration
sharing, reviewing
ranking
rating, community
social software, enabling
empowering users is good enough for a listing

そして実際の兆候群は「About 2.0」から「WI-FI 2.0」まで、なんと53個の大カテゴリーに見事に分類されている。「EVERYTHING 2.0 blog 」は今後の「Web 2.0」研究にとって貴重な資料になると思う。
ちなみに、そのブログから「openBC」の彼の詳細なプロフィールを辿ることができる。
http://www.openbc.com/hp/Bob_Stumpel/
彼の使用言語はドイツ語, 英語, フランス語, 日本語, スウェーデン語, オランダ語とある。やはり「日本語」もできるのか。オランダの地理的、文化・言語的環境の利点を差し引いても、これは凄いことで、ボブがコメントしてくれなければ、逆に私が私の関心領域について「オランダ語」でサーチするなどということは一生涯頭の片隅にも思い浮かばなかった可能性が99.9%だと思う。
それはさておき、openBCに登録して、世界視野でリクルートして、ボブのような人と一緒に仕事をしてみたい、と欲望する学生さんが出ないかな。