発見

もう10年以上、毎日歩いてきた同じ道、朝の風太郎との散歩で往復する見慣れたはずの道が、にわかに見知らぬ道に変わり始めて驚いていた。家から北に、藻岩山に向かって、藻岩神社に至る往復路。

第三の眼のようなカメラを持ち歩くようになって、身体の振りに大きな変化が生まれ、見えるものが大きく変わった。増えた。今まで、俺、何見てたのかな?確かに見ることは大抵脳の習慣や惰性に支配され気味だから、カメラを持つことが、私の場合には、そんな脳の怠惰に喝をいれる役目を果たしたのかな?とにかく面白い。今まで入り込まなかった空き地などに今まで見えなかったものたちが見え始めた。呼ばれるように、私は近づくようになった。発見がある。

今朝発見した可愛らしいオブジェ。空き地の雑草の中に、まるで「植えられた」かのように、存在していた。見ているうちに、「物語」がスライドショーのように見えた気がした。びっくりした。それを言葉にすることはあるだろうか。