There and Here, the East River:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、4月、97日目。


Day 97: Jonas Mekas
Saturday April. 7th, 2007
4 min. 20 sec.

On our way to
Zebulon music bar
we stop to look
at the East River

ゼブロンに行く途中
イースト・リヴァー
立ち寄った。

ゼブロンはすでに四回登場した、ブルックリン(Brooklyn)ウィリアムズバーグ(Williamsburg)にあるミュージック・バー。住所は、258 Wythe Ave. Brooklyn, NY 11211。ワイス・アヴェニュー(Wythe Ave.)とメトロポリタン・アヴェニュー(Metropolitan Ave.)が交差する辺り。メカス一行は、この地図でいうと、メカスが住む右上のグリーンポイント(Greenpoint)から左下のウィリアムズバーグにあるゼブロンに向かう途中、すぐそばのイースト・リバーの河畔に立ち寄ったことになる。

川幅は狭いところでも500mくらいはある。こちら岸の岩場では三人の黒人の少年が、川向こうの夕焼けに染まりかけているマンハッタン(Manhattan)の高層ビル群の方を指差しながら何か話している。「あちら側」への憧れはきっと強いのだろうな。「こちら側」と「あちら側」をつなぐウィリアムズバーグ橋が映る*1

あちら側への憧れを断ち切るような編集で、場面は薄暗いゼブロンに切り替わる。ステージではインド系の女性ヴォーカルが、トランペット、エレキ・ベース、ドラムスのジャズ・トリオによるアフロビートの演奏をバックに何語か分からない言葉の歌を、独特の歌唱法で、物語を語るようなトーンで歌う。*2

***

マンハッタンといえば、ウディ・アレン(Woody Allen, 1935-)監督の映画「マンハッタン(Manhattan, 1979)」が冒頭のクラリネット演奏が強烈に印象的な主題曲、ガーシュイン(George Gershwin, 1898-1937)の名曲「ラプソディ・イン・ブルー(Rhapsody in Blue, 1924)」とともに思い出される。

*1:1903年に完成。全長488m。マンハッタン橋(448m)やブルックリン橋(486m)よりも長い。http://www.nylovesyou.com/bridge.htm参照。

*2:女性ヴォーカルもバンド名も、Zebulonのサイトのスケジュールを調べたが、同定できなかった。