ホオズキ(Chinese lantern)の花言葉は「欺瞞(deception)」

札幌、曇り。藻岩山から吹き下ろすちょっと冷たい風にも春の息吹を感じた。数カ所でスズメのさえずりが聞こえたが、姿は見なかった。原生林は静かだった。野鳥の姿はなかった。今朝はカラスの鳴き声も一度も聞かなかった。あちらこちらのマンホールから下水道を流れる水の音がかなり大きく聞こえた。大量の雪解け水。豊平川も増水しているに違いない。「巣壺のある家」の庭には実は三個の巣壺が吊り下がっていた。今朝一番目立たない第三の巣壺に気づいた。三個とも縄の色がくすんで庭の木々になじんでいて、いい感じだ。

散歩の帰り道、藻岩山を振り返る。

トウモロコシ畑の隅っこに咲く「ルリカラクサ(通称オオイヌノフグリ)」は、そこだけ1メートル四方土が盛り上がっていることに気づいた。もしかしたら、それは自生ではなく、畑の所有者が植えたのではないかと思えて来た。会えたら、話してみたい。

トウモロコシ畑と接する、小高い丘のある比較的大きな公園、サフラン公園内の雪もだいぶ解けて、残念ながら、あちらこちらにゴミが目に余るほど散乱していた。低木の枝の先端に男児用手袋が片方だけ「落とし物ですよ」という無言のメッセージとともにはめてあった。

町内の年配の方々が次々と統一地方選挙投票会場になっている藻岩中学校に向かう姿を見かける。中には見知った顔もあり、挨拶する。

自宅近くのあるお家の雪が消えたばかりの庭先にホオズキ(Chinese Lantern, Japanese-lantern, Bladder-cherry, or Winter-cherry)の昨年の実を発見する。ホオズキは漢字では、「頬突き」とは書かず、「酸漿」または「鬼灯」と書くようだ。花言葉(language of flowers)は「欺瞞(deception)」。