キタコブシとハクモクレンの違い

札幌、晴れ。暖かい。

藻岩山。気温が上昇すると何かが原因となって藻岩山を包む空気が「濁る」のか、ややぼんやりとして見えた。

今朝は道端でオダマキではなく小さめのクルマバソウの宝石のような滴が目に留まった。

これも道端でタケノコが頭を出していた。

葉っぱばかりみていたせいか、こんな花が目に飛び込んでくると、色が目にしみる。

原生林の中に白い花をたくさん咲かせた老木を見つけた。

昨日は気づかなかった。キタコブシMagnolia praecocissima var. borealis)だった。遠くからだとハクモクレン(Magnolia denudata, Yulan magnolia)と区別するのが難しかったが、大分見慣れてきて、全体の雰囲気で区別できるようになった。控え目で繊細な印象を与えるのがキタコブシで、元気で押しが強そうなのがハクモクレン。実際に花を間近で見比べるとその違いははっきりとする。キタコブシの花は6枚の花びらが大きく、3枚の萼は小さく目立たず、横向きに広く開くのが特徴である。ハクモクレンは6枚の花びらと3枚の萼が形も大きさも同じで9枚の花びらが上向きに開くように見えるが、全開はしないのが特徴である。

以前に何度か「ハナニラ」と報告した花の本当の名前はまだ知れない。その花が咲いているのは、あの藁の巣壺のあるお宅の庭と畑だけである。空き地だと思っていたら、そのお宅の立派な畑だった。今朝、以前素壺談義を交わしたそこの若夫婦が畑を耕しているところに遭遇した。作業に夢中になっていたので、ちょっと躊躇したが、思い切ってその花のことを尋ねてみた。「さっぱり分かりません」が答えだった。彼らが植えたものではなく、そこに越してきたときには生えていた。可愛らしいのでそのままにしてある。そういうことだった。最後に「調べてみます」とご主人は明るくつけ加えてくれた。



サフラン公園にはなぜか公衆便所を囲むように三本のハクモクレンが植えられている。その香気が理由だろうか。昨日も今日も香りはしなかった。まだ早いのだろうか。

昨日オランダガラシ(クレソン, Nasturtium officinale, Watercress)ではないかと記録した極小の白い花はやっぱりセイヨウガラシ(Armoracia rusticana, horseradish)かな、それとも第三の何かかな、と惑い始めた。花の特徴からアブラナ科の仲間に入ることは間違いなさそうだ。家人によれば、葉の形が全く違うという。確かにクレソンの葉は丸く、私が見た葉は細長く縁が鋸状である。今日はスーパーに行って本物のクレソンを観察してこようと思っている。

藻岩中学校の校庭の端っこに一本だけ、ハーブっぽい植物がすくっと立っていて、目に留まった。

近所のお宅の庭に植えられたキタコブシ若木。昨日通りかかったときには、辺りにとてもいい香りが漂っていた。

キタコブシの花の特徴がよく分かる。

家々のテレビアンテナからアンテナへとムクドリ(Sturnus cineraceus, White-cheeked Starling)のカップルが遊ぶように飛び回っていた。

我が家から一番近い場所にある桜の木の花の蕾。膨らみ色づいてきた。もう少しで開花しそうだ。