VJ(?) by Auguste Varkalis:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、5月、135日目。


Day 135: Jonas Mekas
Tuesday May 15th, 2007
7 min. 27 sec.

A late night walk
through the streets
of Williamsburg,
Brooklyn, ending
with a film by
Auguste projected
at Zebulon to Dalius
Naujo music

ブルックリンの
ウィリアムズバーグ
通りを
真夜中に散歩する。
エンディングは
ゼブロン
ダリウス・ナウージョの音楽に合わせて
映写されたオーグストのフィルム。

ショートへアの若い娘を真ん中にオーグスト(Auguste Varkalis)とメカスの三人は腕を組んで、暗い舗道をリズミカルに楽しそうに歩いている。オーグストが短いリコーダでアイルランドスコットランドの民謡らしき、フォークダンスで使われそうなメロディーの曲を吹き続けている。

町は暗い。一軒だけ明かりのついた大きなカフェに一旦は入るが、すぐに外に出て、メカスの「アイリッシュ・バーに行くぞ」という合図とともに、三人は、別の小さな店の鉄の扉を開けて中に入る。大音量のポップスが耳をつんざく。

最後に、すっかりお馴染みのミュージック・バー、ゼブロンの暗い店内。大勢の客の声が渦のようになって聞こえる。人の姿は写らない。メカスとナウージョらしき男の会話が断片的に聞こえる。拍手とともに、ナウージョ率いるヒマラヤズ(Himalayas)のなんと表現したらいいか、都会の夜のまっただ中にヒマラヤの冷気やアマゾンの熱気を再現するかのようなサウンドが大きく鳴り響く。スクリーンには、オーグスト作らしいモノクロームでミニマルでアブストラクトな実験的な映像が映写され続ける。オーグストによるビデオジョッキーVJ)。「心の無数の傷」を連想させたブラッケージ(Stan Brakhage)の映像に似ていると感じた。