Gregory Corso by Jean-Jacques Lebel or What is this thing called Paris?: 365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、5月、137日目。


Day 137: Jonas Mekas
Thursday May 17th, 2007
10 min. 45 sec.

Jean-Jacques
Lebel
, in Paris,
tells a politically
incorrect
anecdote
about Gregory
Corso
--

ジャン・ジャック・レベル
パリで、
グレゴリー・コルソに関する
政治的に正しいとは言えない
逸話を語る

今やニューヨークではなくパリこそが、人間性の真摯な探究といってもよい「前衛 avant-garde」の名にふさわしい芸術活動、特に「詩的映像poetic cinema」制作が世界で最も活発な場所であるという昨日のメカスの発言を引き取るかのように、今日のロケーションはパリである。パリのとあるカフェで1月10日アポリネール(Guillaume Apollinaire)と未来派(Futurists)を褒め讃えていたジャン・ジャック・レベルは3月26日に登場した、ケルアック(Jack Kerouac, 1922-69)、ギンズバーグ(Allen Ginsberg, 1926-97)、バロウズ(William S. Burroughs, 1914-97)に次ぐビート世代の第四の男、グレゴリー・コルソ(Gregory Corso, 1930-2001)の1959年のヴェニスでの思い出を中心に、ポリティカル・コレクトネスの観点からは問題だらけの逸話を皆に愉快に話して聞かせる。

ジャン・ジャック・レベルの他には、あの3月13日に登場したフランスの映画監督アリアンヌ・ミシェル(Ariane Michel)が一瞬写る。メカスの息子のセバスチャンもちらりと写る。ジャン・ジャック・レベルの話が一段落し、メカスが「グレゴリー・コルソ!」と乾杯の音頭をとると、皆口々にコルソを褒め讃え始める。レベルの隣に座っていた婦人が「私はコルソが本当に好きだったの!」と短い思い出を語る。

パリという街を激愛するメカスニューヨークで五月革命(Paris, May '68)を想起するメカス。そしてパリでコルソを追悼するメカス。パリとは何なのか。