蜘蛛世界Spider World

札幌、雨。

自宅近くの隙間だらけの生垣に囲まれた空き地の雑草の中にムラサキハナナが見えた。

藻岩山は霧雨に煙って見えなかった。一箇所だけ外灯が灯っていた。

藻岩神社の鳥居の両脇を固める二本のサクラの木。これから咲かんとするところ。

あるお家の通りに面した庭の低木にヒヨドリが。2mくらいの距離。こんなに間近に見たのは初めて。立ちどまり、カメラを向けても逃げようとはしない。

道端とバリアフリーにつながる畑の隅にネギやカリフラワーと並んで数本のチューリップが咲いている。花の内部を覗こうとして近づいたら蜘蛛が見えた。簡単に同定できそうだなと思ったが結局今日のところは無理だった。クモに関する情報源としては一番凄そうな高校の理科の先生である池田博明さんのSPIDER DATAを覗いてみたら、Spider Worldは私の想像を遥かに超えて広いことが分かった。日本進化学会より教育啓蒙賞を受賞なさっている池田さんは「実用クモ検定」まで作ってしまう気合いの入れようだ。試して見たが、もちろん、「四級」にも落っこちた。

他にいろいろクモ関連のサイトを覗いてみたが、blitzというグラフィック・デザインのユニット(國末孝弘さん&寺澤美英子さん)の公式サイトに、なぜかJ-S-P-G クモの写真館があって、被写体としてのクモにこだわった美しいクモの写真が沢山見られて楽しかった。クモの分類もきちんとなされた上に、クモの特徴をよく捉えた鮮明な写真が非常に素晴らしく、特にその「見せかた」が流石デザイナーだなあと感心した。

細長い葉の先端に雨に濡れた釣り鐘状の白い花が目に留まった。花弁の先端に斑があるのが特徴だと思った。花弁はこのままなのかこれから開くのか分からない。まだ同定できていない。