薊、立葵、百合、疣取木

札幌、曇り。

いつ咲くか、いつ咲くかと思っていた隣の空き家の庭に生えているアザミ(薊, Thistle, Cirsium japonicum)の花が咲いていた。トゲトゲしていてどこか禍々しい印象の茎と葉のせいか、花はドキッとするほど色鮮やかで美しい。

藻岩山。毎朝撮らずにはいられない。

これはタチアオイの全容。およそ丈2メートル。昨日自信なくとりあえずフヨウ(芙蓉)と記録したが、ありがたいことに、早速、kinaさん、rairakku6さん、mmpoloさんから同じアオイ科でも、草のタチアオイ立葵, Althaea rosea)であると教えられた。芙蓉は木、タチアオイは草。

セイヨウスグリ(西洋酸塊, Gooseberry, Ribes uva-crispa)の実が赤く熟していた。

今年初めてユリ(百合, lily, Lilium)を見た。薔薇といい、百合といい、人間との縁の深さもあり、目眩く複雑さだ。

最近、散歩中に嗅覚を一番刺激されるのは、この白い極小の花を沢山つけている生垣の傍を通り過ぎるときである。これはイボタノキ(水蝋樹・疣取木, Ligustrum obtusifolium)というモクセイ科の落葉低木のようだが、ミヤマイボタ(深山水蝋, Ligustrum tuchonoskii)との区別がつかない。かなり強い少し濁った甘い香りがする。思い切り吸う気にはなれない。

この枝垂れ柳のようになってしまった草は何度も経過報告しているアスパラガス(Asparagus spp.)。