Tonya Tbird as a Musical sharman:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、7月、189日目。


Day 189: Jonas Mekas
Sunday July 8th, 2007
4 min. 41 sec.

Tonya T.Bird
flute improvisations
at Kiahkeya
Long Island City

トーニャ・ティーバードの
フルート即興演奏。
ロングアイランド市の
キアケヤで。

フルートの吹奏と歌唱とを融合したような即興パフォーマンス。ある種の現代音楽のような不自然さはなく、フルートという楽器の性能を身体の自然な延長の上で最大限に引き出しているように聴こえる。思いも寄らぬ音色と歌声の融合に驚いた。フルートという楽器は、身体という本来的な楽器のおまけのような印象さえ受けた。

6月27日にキアケヤでは、舞踏をテーマにした環境芸術映画 ‘Ridden by Nature’製作の基金調達のためのKadambi Kadhi Partyが開催され、午後8時から10時までのパフォーマンスの部に、「音楽の巫女」とも異名をとるフルート奏者トーニャ・ティーバードが出演した。7月3日のデヴァ・ハリ・パラカシュ(Deva Hari Parkash)の即興インド・ヨーガとオディッシイ・ダンスはそのひとつ前のパフォーマンスだったようだ。

トーニャその人に関しては、彼女の公式サイトでだいたいのことが知れる。ティーバード・ラヴ(Tbird Luv)が通り名で、トーニャ・リジェリィ(Tony Ridgely)が本名のようだが、定かではない。その経歴によれば、カーネギー・メロン大学等で西洋クラシック音楽の基礎を固めつつ、やはりフルートと声楽を拡張的に統合するような技術を学んだとある。なるほど。また、インドネシアのバリ島である種の身体技法の訓練を積んだともある。現在は、演奏旅行で世界を飛び回っていないときは、ブルックリンに住んで、音楽を活用したプライベートなセラピストの仕事をしている。