大正池、明治池、玉泉館跡地公園

札幌、晴れ。早朝から暑い。

藻岩山と上空(北の空)。

東の空。

タチアオイ立葵)が南の空を背景に映えていた。

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今日も早朝から所用で岩見沢市へ行った。空き時間に、地図で目に留まった三つの池を訪ねた。


まず利根別原生林内の「大正池」。水面は鏡面のようだった。岸辺ではナツアカネ、ノシメトンボの群れに遭遇した。その中に、懐かしいシオカラトンボ、ギンヤンマ、そして一際大きなオニヤンマもいた。しばし彼らの飛行に見とれた。小学生の頃彼らの飛行を凝視し、捕まえようとしたときのシーンとした感覚が蘇った。原生林内は2時間、半日、一日のウォーキング・コースが設けられていた。いつか歩いてみたい。

北海道教育大学岩見沢分校敷地内の「明治池」のそばまで行くが、立ち入り禁止だった。木々の隙間から僅かに水面が見えた。雁とアオサギを見かけた。



玉泉館跡地公園内のベンチで弁当を広げる。公園案内によれば、「玉泉館」とは、明治36年開業の「山鳩の湯亭」が翌37年に改名した温泉旅館。昭和50年代後半に廃業。平成13年に「心字池」を中心とした日本庭園風公園として復元される。心字池には周囲と太鼓橋で結ばれた中島があり、そこには茶室「玉泉庵」がある。数百年前アイヌがこの地を発見し、真冬でも凍結せず、一帯には鹿が群れをなし、鳩が数多く生息し傷を癒したと伝えられる。昼食後、公園内を巡る。玉泉庵に向かう五、六人の着物姿のご婦人方を見かけた。心字池には蓮が広がり、白い蓮の花に混じって赤い花もあった。池の岸辺では綺麗なブルーの糸トンボが群れをなしていた。雁の親子も見かけた。なかなかよい風情の公園だった。玉泉館がなぜ廃業に追い込まれたのかは不明。あったら、よかったのに。