ジョナス・メカスによる365日映画、7月、204日目。
Day 204: Jonas Mekas
Monday July 23rd, 2007
6 min. 54 sec.
another chapter,
adventures of
Zara & Peter Beard
サラとピーター・ビアード
の冒険
をもう一回。
7月16日の第１章に続いて、ピーター・ビアード父娘の「冒険」のもうひとつの「章」。日記作家（diarist）ピーター・ビアード(Peter Beard,1938-)その人に関しては、3月2日を参照。
大西洋の波が静かに打ち寄せるモントークの海岸で石や顔にペイントして遊ぶビアード父娘。潮騒、生命の音が絶え間なく聞こえる。一人海に向かって水彩画を描くベアード夫人の後ろ姿も映る。
場面は替わり、前回の「冒険」が繰り広げられた草原で、カメラを同行者に渡して、大西洋を背景に三角倒立をするメカスとビアード。「ファンタスティック！ジョナス」と同行者の声がかかる。
場面は替わり、広大な敷地の中、林に囲まれた中に建つ木造二階建ての家の裏庭。二階の窓から顔を出すサラにふざけてホースで水をかけたビアード。サラは怒って濡れた服を脱いで窓から放り投げた。ごめんよ、サラと許しを請いながらその服を丸めて二階の窓めがけて投げ返すビアード。父娘の幸福な「冒険」は続く。
現在のサラに関する情報は少ない。昨年パリの社交界にデビューした記録がある。そこにレディになったサラの姿がある。その舞踏会のパーティーにはビアード夫妻も出席している。貴族的な（aristocratic）縁遠い世界だ。
