Life is serious, life is fun:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、8月25日、237日目。


Day 237: Jonas Mekas
Saturday, August 25th, 2007
6 min. 46 sec.

i get stuck
don't have anything
to give you
talk nonsense

行き詰まった。
今日は何もない。
意味もなく語るだけ。

(以下、ほぼそのまま通訳したもの。)

何も話すことはないなあ、と思っていたんだ。何か話せるかなあ。何もない一日だった。空っぽの一日。もちろん、空っぽがあったとは言えるよ。何もしないときはそうさ。何かをすれば、いいのかもしれない。何か、何か……。とにかく、私は今ここにいる。(ため息)こうして絶対的な無を語りながらね。無。ちょっとは自分自身も。

この撮影をする前、グラス一杯、いや、二杯、ワインを飲んだんだ。だから、自分でも何を言っているのかよく分からない。でも、いいのさ。まったく問題ない。私の言うことはあなたにとっては取るに足らないことなんだから。人生の孤独……。

さて、私は今ここにいる。人生は続く。あなたはそこにいて、私はここにいる。そこもここも違いはないと本当に思う。本当に、真面目に、そこ、ここ、かつて、今、に違いはないと思う。私にはあなたに与えられるものが何かあるだろうか。無いな。そうしたいのはやまやまだが、自信はない。とういうも、昔の哲学者によれば、いや、いや、哲学者じゃなかった、哲学者は愚かだから……。哲学者じゃなくて宗教家だ。われわれは皆自分自分を持つ。われわれに必要なのは……、そうだ、そうだ、だれかが何かを与える振りをして与えられるような表面的なものではなくて、やってくるもの、つまり恩寵(grace)だ。宗教の知恵を忘れちゃいけない、見過ごしちゃいけない。嘲笑しちゃいけない。だめ、だめ。

さて、よし。私が言いたいことはだ、あなたは楽しむべきだということさ。人生は重い、重くもあるが、人生は楽しくもある。われわれは人生の重さを詩において楽しむのだ……。人生の……。よし、それは歌……。