二風谷の記憶1:沙流川橋梁


沙流川河口近くには古い鉄橋が架かっていた。その景色に驚いた。小学生の頃、同じような鉄橋を友達と肝試しに渡った記憶が蘇った。いつ向こうから汽車が来るか知れない恐怖。線路に耳を当てた姿勢を体が覚えていた。同行した中山さんはあの時の友達と同じように、躊躇せず、鉄橋の中程まで歩いていった。