ジム・ジャームッシュだった!

昨日のメカスの365日映画紹介の最後に「この人誰?」と書いた人物について、独立系映画の動向にお詳しいstrapontinさんから早速コメントを頂いた。

strapontinさんのご指摘通り、この人物はあのジム・ジャームッシュJim Jarmusch, 1953-)であることが確認された。背後には永瀬正敏工藤夕貴が出演した『ミステリー・トレイン』Mystery Train, 1989)のポスターの一部もちらりと映っていた。

なぜ、思い出せなかったのだろう、と考えた。おそらく私の中ではジム・ジャームッシュの映画体験の意味を「ジョナス・メカス」という文脈に結びつけて来なかった、からだろう。でも、改めて考えてみたら、繋がらないわけがないのだった。

だって、ジャームッシュといえば、デビュー作『パーマネント・バケーション』(Permanent Vacation, 1980)をはじめ、初期の作品『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(Stranger Than Paradise, 1984)、『ダウン・バイ・ロー 』(Down by Law, 1986)が好きだったのだから。ジャームッシュという男は、生き方がどうのこうのというレベルではなく、生きていること自体のどうしようもないヒリヒリ感にきちんと向き合っていることに深く共感していたはずなのだから。