たかが検索、されど検索

Google検索エンジンを過大評価する者もいれば、過小評価する者もいる。私は基本的に普及した技術は過大評価するくらいでちょうどいいと思っている。ただし、それは鵜呑みにする、言いなりになるということとは違う。実際の利用にさいしては、むしろ全く逆に「信用しない」くらいの気持ちで利用する。グーグルに「逆らって」グーグルを利用する。

学生達には、ページランクの仕組みを教えてから、ヒット数にもよるがちょっと大げさに検索結果の1000件以上はチェックすること、と指導している。目がしょぼしょぼになるくらい見ないとシステム、テクノロジーに負けるぞ、と言っている。それくらい見れば、思わぬ発見も生まれる可能性が生じる。そして、そのような検索は、しかも、まだ探究の出発点に過ぎない、と。つまり、Googleの検索では見つからないかもしれない情報こそが君が探している情報なんだ、と。そのことを知るために、いわば「外堀を埋めるために」Googleは役に立つのだ、と。それは過小評価してはならない大きなことだ、と。