talking ambiguously:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、11月19日、323日目。


Day 323: Jonas Mekas
Monday, November 19th, 2007
5 min.

a funy story...
something
different ---

おかしな話...
何か変...

冒頭、なぜかハリー・スタンダール(Harry Stendhal)の横顔がアップで映る。場所はおそらくゼブロン(Zebulon)。説明は一切ないが、「映画の文法」から言って、次のシーンでメカスの独白に登場する「友人」がハリーであるとしか考えられない。

自宅でカメラに向かって、さしさわりのある内容を少しでもぼかす意図なのだろう、非常に興奮した調子で、いつも以上にめちゃくちゃな英語で、とある友人カップルがバイアグラを使用して医者の世話になったおかしな顛末を超早口で語るメカス。カメラをわざと激しく小刻みに揺らしているので、正視するに堪えなくなってさえくる。「演出」である。

すこし落ち着いたトーンで、カメラの揺れも収まるなか、バイアグラの科学に関して勉強する必要があるなと半分冗談半分本気で語るメカス。内容にぼかしを入れるような語り方は続いている。そしてさらに哲学的、いや宗教的な問題としてとりあげなくちゃいけないかな、と語る。