冬囲いのささやかなデザイン

札幌、晴れ。気温は氷点下1、2℃くらいか。そんなに寒くは感じなかった。今朝の藻岩山(→ Mt. Moiwa, November 25th, 2007)。

町内の色々な冬囲い(wintering)を見て歩くのは楽しい。人それぞれの植物への思い、冬、特に雪への心構えなどが冬囲いの仕方ひとつに表われる。人それぞれの生活のリズムや、さらには人生観、世界観すら垣間見えてくることがある。それは、ひとつひとつを価値の観点から批評するということではなく、むしろ先ずは多様性を受け入れるということである。そして、その上で自分が共感する「あり方」の行く末を想像するということ。

同じ冬囲いでも、こんなちょっとした工夫を見ると、ワクワクする。ただノルマとしてやっていたのでは、こうした飾りをすることは思いつかないだろう。かりにノルマとして作業を始めたとして、そのうち「遊び心」が芽生えなければ、こんなことはしないだろう。この下を毎朝何百人もの小中学生が通る。彼らの中の何人かはきっと気づいているはずだ。こういうささやかなデザインの目に見えない効果に思いを馳せる。