新入生14人を相手に半年間行う入門演習で教科書に使うために注文してあった梅田望夫著『ウェブ進化論』(ちくま新書、2006年2月初版)14冊が届いた。『ウェブ進化論』は、世界はどうなっているか、どうなりつつあるかを知るだけでなく、世界はどうあることが望ましいか、そしてそのために自分は何をどうすべきか、そういう発想を持って生き始められるようになるための希有な教科書になりうる一冊だと思っている。今日から18歳の彼らとともに読み始めた。もう何度目だろう。
新刷の帯には羽生さんの推薦の言葉「これは物語ではなく、現在進行形の現実である。……」が載っていた。たまたま研究室のテーブルの上には将棋盤と駒があったので、これも何かの縁かもしれないなどと思いながら、記念写真を撮った。将棋でも指しながら、ネット社会を含めた現実について語り合える学生を育てることが今年のひとつの目標かな。