ふと気づいたら神の眼になっていた自分の眼を拭った


4月から5月へ

自分以外の他人の目にふれる場所に書いたものを公開した途端、その言-葉は私のコントロールと予測を超えて風に吹かれるように散り散りになってどこかへ運ばれてゆく。それをどこかで拾う他人はいつかの自分かもしれない。そんなイメージがある。ところが、公開した言-葉をいつまでもコントロールできるかのような未練がましい意識がもう一方にはあって、それがあたかも全体を見渡し、見通せているかのような、傲慢な錯覚さえ生むこともある。