札幌、薄曇り。朝から暑かった。今朝は原生林の中にちょっとだけお邪魔することができた。外の通りからは土手の陰になって見えない湿った場所に白い花が咲いていた。エンレイソウかなと思って近づいてみた。シロバナエンレイソウ(白花延齢草, Trillium tschonoskii)だった。他の白いエンレイソウとの違いは微妙だ。興味のある方はこちらを。
また少し離れた土手の緑のなかに黄色い花のかたまりが見えた。近づいてみたら、エゾノリュウキンカ(蝦夷立金花, Caltha palustris var. barthei)だった。葉の形がフキにそっくりだ。「ヤチブキ」とも呼ばれるらしい。シロバナエンレイソウにもエゾノリュキンカにも、そしてオオウバユリにも、ちょっと胸騒ぎするような、「野生」の趣きがある。そして下の蕗にも。
原生林の入口近くでタンポポのような綿毛をつけたフキ(蕗, Giant Butterbur, Petasites japonicus)の種子を見かけた。今にも風に吹き飛ばされそうだった。
Oさん宅のシダレザクラ(枝垂桜, Cerasus spachiana f. spachiana)。その下に立つと桃色のシャワーを浴びているような甘い気分になる。エドヒガンザクラの変種らしい。
Mさんちの大きな庭&畠の隅っこにあるセイヨウスグリ(西洋酸塊, Gooseberry, Ribes uva-crispa)に異変が起きていた。これは花?
トウモロコシ畑の隅っこで、極小の、径1〜2ミリくらいの、ナズナ(薺, Shepherd's purse, Capsella bursa-pastoris)の花が目に留まる。数ミリサイズの花の場合にはいつも接写の限界を感じる。