三日早かった私の月見

今年の中秋の名月、いわゆる月見の日は9月14日(日曜日)、十五夜の月すなわち満月は一日ずれて15日だそうですが*1、昨夜家族が留守だったこともあり、私はひっそりと独り月見をしていました。というのも、ふと窓の外を見ると夕闇の空に月が柔らかい光を放っていて、とても魅力的だったからです。


数日前に見た「朋心」という文字が浮かび、数日前に捥(も)いだ山葡萄を頬張ったり、ル・クレジオの『歌の祭り』をぱらぱら捲ったり、真駒内川の河川敷で風に揺れるススキの穂を思い出したり、ムックリを演奏したりして、楽しい時間を過ごしました。

そのときには「中秋の名月」という考えは全く浮かびませんでしたが、暦の上では数日ずれてはいたものの、悪くないタイミングだったと思います。日曜日には忘れているかもしれませんしね。誤差数日の「月見時計」がどこかに刷り込まれているのでしょうか。