ツララ

札幌、曇。何度か行きつ戻りつした季節も、ようやく落ち着いた感じ。気温は低いが、雪に半ば覆われた景色は寒々しくはない。ツララを見るのが好きだ。見慣れたアパート群では、ツララのできる屋根、できない屋根がある。空き部屋の上の屋根にはツララはできにくい。人が住む部屋の上の屋根からはツララがぶら下がる。部屋の暖気で屋根の雪が少しずつとけるからだ。ツララがたくさんぶらさがる屋根の下、あるいは大きなツララができる屋根の下の部屋は、きっととても暖かいのだろう。