コンドイ・ビーチの水牛たち

最近、作りっぱなし、売りっぱなし、使い捨て放題、切り捨て放題のこの国の現実ばかり見ていたせいか、なんと水牛が人間と一緒に観光案内の仕事をしている土地があるのを知ってとても嬉しかった。

花咲きみだれる琉球古民家の集落を歩く

木陰で休憩中の水牛たちの様子を見て、ほのぼのとした、豊かな深い時間が流れている、いや、守っている人たちが生きる土地があるのかと感動した。そんなシーンをしっかりと記録したメレ子さんに感謝。もちろん、観光に頼らざるをえないことひとつとってみても、過疎の悩みやそれをくいとめる様々な苦労は忍ばれ、容赦ない時代の流れの傷跡はあちらこちらにあるにせよ、死んでも譲れない最後の一線を「ものすごい努力で保存している」人々の気概がメレ子さんのレポートからひしひしと伝わって来るようだ。「自分が濡れるのもおかまいなしで放尿する」コンドイ・ビーチの昼寝中の水牛たちは美しい。