マサオ君の散歩の思想2

前エントリーの内容がすこぶる分かりにくいという声に応えて、もう少しだけマサオ君にその散歩の極意なるものを語ってもらった。以下はその概要である。

例えば、今朝は、噂通り、彼は寝坊したために散歩という至福の時間を逃した。しかし、すでに散歩依存症歴〜年の堂々たるキャリアを持つマサオ君にとっては、決まりきった朝の小一時間だけが「散歩」なのではなかった。通勤途中であれ、授業に向かう廊下であれ、教室であれ、会議中であれ(この辺はここだけの話)、とにかく彼にとってはいつでもどこでもが「散歩的時空間」に変容するのだ。通勤途中の車の窓には過去に訪れたことのある土地の景色が次々と流れ、信号待ちで隣に並んだ車のダッシュボードに可愛い「シロクマ君」(写真)をめざとく発見したりもし、建物の廊下や階段は毎日微妙に変化する獣道や路地に早変わりし、エレベーターは謎の洞窟となり、教室や会議室は猛獣が潜むやも知れぬジャングルや草原と化し、、、。そんな風にして、彼はいつでもどこでも「散歩」しているような変な奴なのである。それはもはや散歩とは呼べない、はっきり「冒険」と呼ぶべき境地かもしれないが。

なんとなく、すこしはお分かりいただけたでしょうか。