旅の報告5:阿寒湖







中札内から一路阿寒に向かう。阿寒湖畔の宿では足湯が迎えてくれた。夜の露天風呂では静かな湖面に覆い被さる暗闇の奥に雄阿寒岳のシルエットがぼんやりと浮んでいるのが見えた。翌朝、朝風呂ですっきりしてから湖畔に出る。朝靄の残る湖面を三艘のカヤックが音もたてずに滑って行く。湖畔に続く宿の庭には苔むした石や枯木を配した池があり、そばを通るとやけに人に慣れたマガモ(真鴨, Mallard, Anas platyrhynchos)が近寄ってきた。朝食では特別天然記念物に指定されている阿寒湖のマリモ(毬藻)にちなんだ「まりも豆腐」が目をひいた。