コンビニでミニとろろ蕎麦と甘辛ソースの鶏唐揚げマヨおにぎりを買ったら、レジのお姉さんに「お客さん、くじ引きができますよ」と言われて黒いボックスを目の前に差し出された。穴から右手を差し入れ、当る訳がないと思いながらも、ちょっと念じて、指先に触れるカードの山から、これぞ、と感じた一枚を引いた。「お客さん、当たりです! おめでとうございます!」「え? 何? 何が当ったの?」「水ですよ。六甲のおいしい水です。ついてますね」 素直に嬉しい気持ちと、これで運を使い果たしてしまったようなちょっと寂しい気持ちが入り混じったビミョーな気分ではあったが、余計なことは言わずに、「ありがとう。ついてるなあ」と紳士っぽい言葉を残して店を出た。