記憶と空白:「済州四・三」

以前、民俗的関心から、村上節太郎による済州島の海女の写真について触れたことがある。


また、歴史的関心から、姜信子さんのいわゆる「済州島四・三事件」にまつわる語りに触れたことがある。

済州島四・三事件―「島(タムナ)のくに」の死と再生の物語

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だが、その時点では済州島の歴史、特に「済州(チェジュ)島四・三事件」についてはほとんど知らなかった。その複雑な真相に迫る二つの番組のビデオをYouTubeで見ることができた。両者共に中身の濃い優れた番組である。ひとつは『済州島四・三事件―「島(タムナ)のくに」の死と再生の物語』の著者である文京洙氏による優れた解説が聞ける「チェジュ島四三事件」と題した番組である。三つに分割されている。もうひとつは、映画『バッチギ』をプロデュースした、両親が済州島出身である李鳳宇氏が案内役で、済州島から日本に逃れてきたひとりの老女の記憶をたどる形で編集された「悲劇の島 チェジュ(済州)〜「4・3事件」在日コリアンの記憶〜」と題した番組である。これは九つに分割されている。


チェジュ島四三事件(1)


悲劇の島 チェジュ(済州)〜「4・3事件」在日コリアンの記憶〜(1)


なお、両者とも全篇をtumblerにポストしてあるので、興味のある方はそちらでつづきをまとめてご覧いただきたい。