二つのアイスキャンドル祭



町内のアイスキャンドル祭を参観するのと並行して、今年はふと思いたって、自宅玄関の両脇に一個ずつアイスキャンドルを作って置いた。自分の手ではじめてアイスキャンドルを作った。家にある四角いバケツと丸いバケツにお湯を張って(水だと気泡がたくさんできる)、氷点下の戸外に置くと、外側から徐々に凍りはじめ、ひと晩で厚さ1センチ弱の氷の器ができあがった。普通はもっと厚い頑丈なものにするが、蝋燭の炎がよく見えるように、できるだけ薄くしたかった。ひっくり返したバケツにお湯を少しかけて中の氷の器を取り出すとき、四角い方はうまくいったが、丸い方は上部が割れて欠けてしまった。丸い方が最初に入れたお湯の温度がやや高かったせいで、全体的に氷の厚みが足りず、特に上部(バケツの底に近い部分)は数ミリしかなく、非常に脆かったからだ。だが、残った部分だけでも充分使えた。四角い方には長い蝋燭を、丸い方には短い蝋燭を入れて、火を灯した。蝋燭の炎に照らされて薄く透明度の高い氷がよく映える。