年数では計れない長さ

近藤商店の前の歩道で雪かきをしていたおばあさんに尋ねた。「お店をはじめて何年になりますか」「長いねえ」「二十年、三十年」「いや、もっと長い、、」おばあさんは背筋を伸ばして空を見上げた。「なんでそんな馬鹿なことを聞くんだ」とはおばあさんは言わなかったが、おばあさんの目は年数では計れない長さがあると語っていた。いつかおばあさんのポートレイトを撮りたい。