空き瓶の再使用







花瓶ならぬ「実瓶」。散歩で拾い集めた木の実、草の実を壜の中に直接入れたり、実の付いた枝や蔓を壜の口に差したりして、本棚の上に適当に「陳列」してある。毎年新しい実に差し替えるようにはしているが、中には数年前の実もある。小樽で拾った桐の実以外はすべて札幌南郊で拾った実である。果皮が裂開して外に飛び出した種子は昨日書いたように極小の空き箱に収めてある。このような「実瓶」は個人的には果実の標本であると同時に、今暮らしている土地の植生をある程度反映した実物のリストのようなものだと思っている。樹木の精を祀る祭壇のようで面白いというような評価をする人も稀にいる。そういう面はなきにしもあらず。当然のことながら、気持ち悪いと言う人もいるが、浅はかな意見として聞き流すことにしている。こういうことをしているからか、コンビニやスーパーで洋酒のボトルや酒瓶やその他の瓶詰め商品の前に立つと、ついついどんな実を飾るのに相応しいかという目で見ている自分に気づいて可笑しくなる。