ヒヨドリの囀りは「ピー・ピョロ・ピョロ・ピ」?

the twitter of a Brown-eared Bulbul, 32sec.


高音程の短かくまとまった旋律が繰り返し聞こえてきた。声の主を探して樹々に目を凝らすと、白樺のてっぺんちかくに鳥影が見えた。一羽しかいない。体型からヒヨドリ(鵯, Brown-eared Bulbul, Hypsipetes amaurotis)にちがいないが、こんな風に囀るのを聞いたことはあっただろうか。私には文字で表わせない。高野伸二『フィールドガイド日本の野鳥』(asin:4931150411)によれば、ヒヨドリは「ピーヨ、ピーヨと騒がしく鳴き、飛びながらピーッ、ピーッと鳴く。ピーピョロピョロピと鳴くこともある」(230頁)。なるほど。これはもちろんあくまで便宜的な表記でしかないだろうが、私が聞いたのは「ピーピョロピョロピ」という囀りのようだ。録音された鳴き声を聞くと、たしかにそう聞こえなくもない。「ピー・ピョロ・ピョロ・ピ」と区切りを入れられそうだ。