2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

過去に舞い降りる未来

朝の散歩の復路で立ち寄ることが多い公園から遠望する藻岩山。「寒い」景観。 すでに雪に二度埋もれたにもかかわらず、まだ実をつけている「シラタマノキ」。しぶとい。見かけに寄らず、タフだ。***両眼は正面を、前を向いている。空間的な前方は身体行動…

人生演劇論

今日の専門演習では、N君、M君ともに知りたがった一昨日の情報デザイン論特別講義の様子とゲスト講師増井雄一郎君について私が報告することから始まった。話題は多岐にわたったが、すべては「生き方」に収斂した。で、適宜私の方から彼らに質問した。彼らの…

毎朝、私は世界の果てまで旅をする

毎朝散歩のときに欠かさずカメラを持つようになってから、その日その日の心の状態をこまめにチェックすることができるようになった。ほぼ毎日同じ道をたどるので、目に入るほとんどの対象は同じものである。もちろん、見えは毎日変化する。しかしそれらを見…

多角点

札幌は雨が降ったり小雪が降ったり止んだり、そして雪だけになり、路上観察はできなくなる。そのかわり、雪の観察ができるようになるだろう。今朝の散歩では、昨日発見した図根点に続き、「多角点」を発見した。 都市再生街区基本調査/街区多角点 南区/011…

好ましくないリンク

今日は朝から日帰り人間ドックに入った。待機部屋があてがわれ、そこの丸テーブルに古いPowerBookとモールスキン手帳と、ペン3本、一週間分の新聞記事の切り抜き、吉増剛造さんからの手紙、mmpoloさんが送ってくださった投げ入れ堂のコラム、本4冊をセッテ…

ウィトゲンシュタインの幸福観

『論理哲学論考』を、その著者ウィトゲンシュタインに逆らって、徹底的に読み抜かんとする野矢茂樹さんは、『論考』の通奏低音のような「声」を次のように聞き分けている。(『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』13「死について、幸福について」…

運がついて図根点を発見する

今朝の散歩では立ち寄った公園の隅っこで、運がいいのか悪いのか、犬のウンコを踏んでしまった。「ウーッ」。一瞬心ない飼い主を恨んだが、すぐに「運がついた」と思い直した。そのせいか、その後、発見があった。ん?ズコンテン?何だ? 気になった私は「図…

アメリカに渡る理由:特別ゲスト増井雄一郎さん

今日は別件で来訪することになっていた増井雄一郎さんをそそのかして、急遽、講義の特別ゲストとして登場してもらい、ゲリラ的に特別講義を行った。彼は喜んでその企画に加担してくれた。ウェブ進化と個人の進化をめぐる対話形式の講義。楽しかった。なによ…

ウェブ進化のイメージをつかむ

明日の講義では、インターネットという未曾有の情報アーキテクチャーの最新の動向を踏まえながら、「ウェブ進化」ともいわれる動向のなかで、ある種の革命(「情報技術革命」ではなく、「情報革命」)が起こっていることを常識として知ってもらう予定です。…

冬の太陽

朝の散歩の北へ向かう定番のコースの途中、とある大学の演習林に面した道からフェンス越しに何かが動く気配を感じた。肥えた若い蝦夷リスだった。 裸の樹ではなく、太陽が主役。 皮革の質感をもつ落ち葉。 今朝初めて目に留まった測量用のマーク。アスファル…

ウェブ進化と個人の進化

受講生のみなさん、こんばんは。 明日の講義の裏のテーマについて書いておきますね。それは、そもそもなぜパソコンを使うのか、パソコンを使うとは一体何をすることなのか、そしてそもそもなぜインターネットを利用するのか、そうすることは何をすることなの…

ラハイナがリンクした

11月15日のコメント欄で、同じ場所で違う時期に撮った写真を見ることが世界(の見方)を変えるという文脈でちょとだけ話題になった本がある。 片岡義男著『ラハイナまで来た理由』(同文書院) ISBN:4810376915「ラハイナ」という耳慣れない地名はハワイのマウ…

師走

一般入試に先だって推薦入試が始まった。早い。師走。霜の降りた落ち葉。

冬景

今朝の散歩では、二日酔い気味の頭が眼をまたちょっと自由にした。 以前から気にかかっていた。家主の「心の形」が現れている。中身は新品に見えるサイズの小さな厚手の靴下。 枯れた植物たちの表情。 水たまりに張った薄氷の表情。

冬の合図

朝の散歩で立ち寄った公園の公衆トイレが閉鎖された。その入り口を塞ぐように取り付けられた鉄製の衝立が目に入った瞬間、体の芯が反応した。いよいよ冬だ。 まだ色が。 トウモロコシ畑だった

充実した時間とは

受講生のみなさん、前回の私の講義録「新しい天使」、読みましたか。読んでないだろうな。まあ、いいでしょう。実はそのコメント欄で、ねぷたさんによる正確な理解にもとづく講義録を受けて、講義の話題の中心人物でもあり、客員教授でもある美崎薫さんご本…

手と足の思想

これこそが、何かを深く知る、深く考えるということだと私は感動した。 2006年(平成18年)11月23日(木曜日)朝日新聞朝刊(1面)コラム『いじめ(られ)ている君へ』作家高史明(コ サミョン)さん「自分支える足の声 聞いて」 31年前にひとり息子の真史…

反インターネット宣言本?

「知ることより考えること」 ん?これは池田晶子さん(哲学者らしい)の新刊本のタイトルだ。来たな、と思った。こういう線を狙う本がいつ出てもおかしくない状況であると思っていた。しかも、売り文句にはこうあった。 インターネットなんかいらない。もし…

やっぱり写真に名前は付けられない

今朝の散歩で撮った写真たちの分類、名付けでもかなり迷った。講釈苦手な人は文章読まずに写真だけ見てくださいね。講釈は前エントリーの「つづき」に近いです。 空を背景に落葉して裸になった凛とした白樺の姿を当初は「時の経過」を強く表すものとして見て…

命名は悩ましい:検索の裏側

私のように手持ちの画像データ数が数千枚のオーダーなら、サムネイルで数十枚ずつ一覧するか、全部をスライドショーで見ることがそのまま画像の「受動型検索」になるが、数万枚、数十万枚、そして美崎薫さんのように百万枚のオーダーになれば、それは非常に…

100色の自画像、100本の物語

過去の体験のすべてはどこかに記憶されているのかもしれませんが、思い出せる、想起できることはそんなに多くはないのが普通です。その少ない材料から私たちは自分自身、自己イメージを作り上げていると言えそうです。しかもその材料は都合のいい材料ばかり…

雪が降る

札幌は雪。 午後から断続的に降り続いている。我が家の近辺は10センチくらい積もった。 こんな感じ。

人間になる義務:指揮者アーノンクール

来日中の指揮者ニコラウス・アーノンクールのインタビュー記事を読んだ。来日公演で指揮したというモーツァルトの「レクイエム」が聴きたかった。 朝日新聞2006年(平成18年)11月22日朝刊23面文化欄「挑戦、それは私の義務」 その中にはアーノンクールの非…

まがりせんべい

新潟県新潟市の亀田製菓が製造している「旨味醤油 まがりせんべい」が我が家では評判がいい。私も好きだ。謳い文句は「カリッとサクッとかるーい食感!」。その通りだ。昨晩残りの一枚を食べてしまったので、実物はお見せできないが、薄手の生地が波打ってい…

捨てる覚悟

私の敬愛する映像作家ジョナス・メカスさんは何も捨てない。捨てなくても、いずれ「無くなる」んだから、という。 Mekas Homepage http://picpal.com/mekas.html Jonas Mekas - Google イメージ検索 http://images.google.co.jp/images?q=Jonas+Mekas&hl=ja&…

紅葉の後、記憶の多重露光

昨日朝の散歩で一枚だけ撮った朽ちかけた落ち葉。 今朝、霙(みぞれ)まじりの雨の中で撮った落ちた七竃(ナナカマド)の実。 今朝の散歩の時間の記録の試み。多重露光。

生きることは探すこと

生きるって何することかな?と学生たちに問いかけた。いろいろと言い方を変えて挑発した。ある学生が「考えること」と答えてくれた。素晴らしい。その答えの素晴らしさを解説した。他には?すると別の学生が「行動すること」という見事な答えを返してくれた…

探し物は何ですか?

私たちはいつも何かを探しながら生きている。 でも、探し物が分かっている場合と分からない場合とがある。 分かっている場合にも、名前が分かっている場合と、その姿形の記憶や写真に映ったそのす姿しか手がかりがない場合などがある。分からない場合には、…

音の景観(サウンドスケープ)

日曜日に札幌近郊の山間に入った。新興住宅地が途切れ、少しずつ住宅はまばらになり、公道の終点、そこから先は山裾の一軒に通じる私道しかなかった。公道は山々に向かって右方向に折れ、沢を超えて、隣の新興住宅地に、細い公道で繋がっているようだった。…

耳に残る声

SmartCalendar-Xで2004年を追体験していて、6月16日の写真が目に留まった。 あの時の感情と見ていた光景、特に子供たちの歓声が蘇る。耳に残っているという表現がぴったりだ。不思議だ。 で、発見があった。あの時私は、Bookstore前の噴水の池に飛び込んだり…