2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧
「記憶する住宅」の美崎さんからのこの上なく嬉しいコメント攻勢にまだ応戦しきれていないが、それぞれに応答するだけではもったいないので、今までいただいたコメントの中から、ハッとさせられた部分を「美崎語録」としてまとめておきたい。貴重な発想のト…
荒木経維さんの講演会@札幌大学に行ってる間に、美崎さんから貴重なコメントをいただいた。しかも、9月9日のエントリーへのコメントには「トピックスに目を留めてコメント中です。」という”恐ろしい”言葉も記されていた。こんな嬉しいことはない。 (公演開…
昨日、言語哲学入門の準備の最後の詰めに没頭しているとき、新人ゼミ生M君が訪ねてきた。一昨日の話の続きがしたそうだったので、こちらから昨夜思いついた小さなアイデア、「デジタル自画像アーカイブ」計画について、その概要を説明した。それは先日の情報…
bookscannerさんがすでに報告しているように、グーグルが2009年までに人類の記憶をすべて電子化しようとしているとすれば、美崎さんはこの2006年にすでに個人の記憶をすべて電子化し終えたら一体どんなことが起るかを日々実験し報告することによって、グーグ…
9月27日のエントリーに対して、ご本人の美崎薫さんから、本当に思いも寄らぬコメントをいただいた。僥倖。 建築系の雑誌『AXIS』に美崎薫さんのご自宅(「記憶する」住宅)を訪問した記事が掲載されているそうなので、興味のある方は必見です。私は明日早速…
今日の講義の風景、板書、とポイント。 1世界は成立していることがらの総体である。 1.1世界は事実の総体であり、もののの総体ではない。(岩波文庫版 野矢茂樹訳) 英語では 1The world is all that is the case. 1.1The world is the totality of facts, n…
今日は昼休みをはさんで二つゼミ(「専門演習」)をやった。午前のゼミは2年生のI君とN君の二人だけ、午後のゼミは3年生のA君一人、という超小数精鋭ゼミである。 私の専門は哲学だが、所属が経営学部の情報系の学科で、そこの学生たちを受け持っている。 …
bookscannerさんがさり気なく投じた画像検索に関する深い疑問について、考えていた。 残されたのは、「アイデアがあふれるように浮かんでくる」ようにするために、あとは「もっぱら見る」ツールを提供してもらわないといけない。美崎さんは、100万枚の画像を…
これもブログの僥倖か。 大浦信行監督のドキュメンタリー映画『9.11-8.15 日本心中』を配給しているシネマチックネオの工藤貴之さんから、11月4日公開に先がけての2度目の試写会にお誘いを受けた。非常に光栄だ。しかし残念ながら行けない。『島ノ唄』にも…
bookscannerさんのお陰で知った、未来生活デザイナー美崎薫さんの途方もない体験的実験に一瞬言葉を失った。本の電子化によるグーグルの狙いは何かという問いをめぐる、bookscannerさんとのやりとりのなかで、私にとっては未知の方向から出現した美崎薫さん…
昨日のエントリー「グーグルの盲点」でかなり性急に偏った書き方をしたことを反省しています。bookscannerさんの考察の肝心な部分、「結論」への言及もせずに、あまりに我田引水的な意見を投げてしまいました。bookscannerさん、ごめんなさい。 Googleが図書…
essaさん(『アンテカ』)が、23日のエントリー「グーグルが本の電子化で狙う「うまみ」の正体は」をきっかけにしたbookscannerさん、中山さんとのやりとりにTBしてくださった。直接には中山さんによる「アトムのビット化」(ネグロポンテ)の指摘へのTBだが…
撮らなければ忘れられるのに、写真てえのは、忘れさせないためのものなんですよ… という10年前の荒木経維さんの言葉が深く印象に残っている。 都電荒川線の終着駅三ノ輪橋のどこかの喫茶店で、吉増剛造さんに向かって、不図口をついて出た、しみじみとしたト…
講義の準備と後始末に追われている間に、bookscannerさんから星飛雄馬の魔球のようなレスポンスが返ってきていた。 「美崎薫さんと言えば、BTRONなんだそうだが...」http://d.hatena.ne.jp/bookscanner/20060926/p1 「美崎薫さんは「2009年に来る3年後の未来…
今日は授業の最後に300人超の学生たちに挑戦してもらった自画像と自己批評文に目を通すのに今までかかってしまいました。面白い。私なんかより、よほど、しっかりと自己認識できている学生が多かった。己の欠点、醜さを直視した彼らの文章は素晴らしかった。…
明日から「情報デザイン論」という新しい講義が始まる。ITエンジニアでもデザイナーでもない哲学者(?)の私が「情報デザイン論」で一体何を教えるのか、と訝(いぶか)しまれるかもしれない。当の私自身が考え込んだ時期もあった。しかし当初から、私には…
拙(つたな)いながらもそのときどきでベストを尽くして、時に脳が暴走して、ブログに投じた記事に、見ず知らずの方から、真剣な応答があるのは、信じられないくらい嬉しい。エントリーやコメントなど言葉による直の応答だけでなく、トラックバック、ソーシ…
Googleの野望に関する私の素人読みにbookscannerさんがプロの流儀で真剣に打ち返してくれた。本当に嬉しい。 「『グーグルが本の電子化で狙う「うまみ」の正体は』に応える」http://d.hatena.ne.jp/bookscanner/20060925 Googleサーバー内にはすでに、「the …
本の電子化問題に端を発したグーグルの「大きな狙い」に関するbookscannerさんと私のやりとりに深い関心を寄せてくださった中山さんが、私の守備範囲を超える、産業、ビジネスの視点から、外堀を手堅く埋めるような考察を記してくださった。 2006/09/25 (月)…
最近の「脳ブーム」には興味はないが、脳科学者の茂木健一郎さんには非常に興味がある。脳あるいは脳研究をダシにつかう人が多い中で、茂木さんだけは、いつも警告を忘れない。数日前に「作家中村うさぎさん」が目に留まって切り抜きしてあった新聞のコラム…
フィルム・アーキヴィスト兼詩人であられる松本圭二さんが『アストロノート』で萩原朔太郎賞を受賞なさったという記事を読んだ。 朝日新聞2006年9月23日朝刊2面 松本圭二さんのプロフィールやお仕事については、公式サイトにも詳しい。 「松本圭二 公式サイ…
受講生のみなさん、こんにちは。昨日初回の講義はどうでしたか。直前のエントリーで、「舞台裏」を一部暴露しておいたので、読んどいてください。さて昨日は、難しそうな「言語哲学入門」への「入門」として、言語、言葉をはなれて私たちの人生はないし、ど…
以前取り上げたことがあるbookscannerさんによる米国を中心とした「本の電子化」をめぐる状況分析報告のなかで、ずっと引っかかりつづけていることがある。 2006-08-14本の電子化の「あちら側」 2006-08-28やっぱり、「アナロジー(類推)で考えてはいけない…
今日から大学は秋学期。初っぱなから2講連続、90分×2=180分、3時間、しゃべりっぱなしで喉が痛い。実は、喉の調子がずっとおかしくて、昨日、堪え切れずに、近所の耳鼻咽喉科専門の病院に行った。声帯にポリープでもできたのかな、と思っていた。初めて行…
HASHI展NY準備局の方から、9月19日のエントリー「写真の物語性」で言及したHASHI展のHASHI氏の本名「橋村」氏を「橋本」氏と誤記している旨、ご指摘を受けました。即座にお詫び申し上げ、訂正いたしました。
どんな旅も必然的に心へと赴くのでなければならない、でなければ何になるというのか?地球が丸いということは、すべてが許されているということだ。とりわけ、あのグローバリゼーション支配下の時代のあの気勢を殺ぐ、嘆かわしい、萎えさせる現実を受け入れ…
『横浜逍遥亭』の中山さんが、橋村奉臣作品の「瞬間」とならぶ「“腐敗”」をテーマにした作品について大変興味深いことを書かれている。 「橋村奉臣作品の機知」http://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20060919/p1 皿に盛られた洋梨、ブルーベリー、イチゴが次第…
『Little Tree』の風待人さんが、伊藤憲監督のドキュメンタリー映画『島ノ唄』を、観られてから、しばらく間をおかれて、とても味わい深い「ウラ=ココロ巡り」を文章になさっている。「島のキオク・・・」http://blog.goo.ne.jp/elm511/e/cfa856e8e5194946a…
梅田さんのブログにアップされている「ジャックとしなもん」の微笑ましいビデオを見ました。 「ジャックとしなもん」http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060918/p1飼われている犬の様子や表情を見れば、飼い主の人柄がだいたい分かるものです。ジャックと…
雑誌『すばる』に今年の1月から連載中の今福龍太さんの「群島 - 世界論」に毎回深い感銘を受けている。わけあって第三回「浦巡りの奇蹟」(『すばる』3月号所収)を読み直していて、小さな発見があった。それはインターネット上のコミュニケーションについ…