2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧
『横浜逍遥亭』の中山さんが、ご自身をはじめとするブログつながりの面々がHASHI展に集結することになった経緯、そこで初めて会った人々の個性的な様子(私の場合はかなり異常な様子(笑い))、そしてHASHIさんを交えての宴の模様、その場の空気感を見事に…
年表や時刻表からはじまり、カレンダー、スケジュール表、予定表、日記、そして大学生の場合は学年歴、時間割、等々と、私たちは「時間」に関する数多くのデザインに囲まれて生きている。他方では、なにもしなければ「見えない時間」、歴史を顕在化させるよ…
今までに体験してきたことの多くが、「記憶」と「時間」というキーワードの下に、凝集し始めている。奄美自由大学においても、HASHI[橋村奉臣]展においても、美崎薫氏の「記憶する住宅」においても、私がつかもうとしていた何かは、必ず「記憶」と「時間」に…
ブログ往復書簡じみるが、『横浜逍遥亭』の中山さんが、私の東京での不思議な体験の一つを異常に鋭い感覚と霊感で見通された驚くべき記事を書かれていたので、これは少し書かずにはいられないと思った。 2006/10/31 (火)「過去から来た一眼レフ」 三上さんが…
10月28日(土曜日)と29日(日曜日)の二日間の間に色んなことが起った。中山さんには「奄美時間」からは抜けましたか、と冷やかされたが、奄美時間はかつての異質な時間からいつの間にか私の固有の時間の一筋に縒り合わされてしまったようだ。東京行きに道…
ブログの縁、そして中山さんの尽力と橋村さんの情熱に支えられ、私は28日午後、まず中山さんにお会いし、次いで美崎さん、rairakkuさんにお会いし、HASHI展会場のトークショーの最後に橋村さんとお会いし、展示室内でmmpoloさんいお会いし、最後にfuzzyさん…
HASHIGRAPHY―Future D〓j〓 Vu《未来の原風景》作者: 橋村奉臣出版社/メーカー: アートン発売日: 2006/09/01メディア: 大型本この商品を含むブログ (4件) を見る『未来の原風景』は異様だった。一つ一つの作品はまるで標本箱のようだった。HASHIGRAPHYを施さ…
十万分の一秒の永遠―HASHIの仕事と人生をめぐって作者: 立松和平,HASHI出版社/メーカー: アートン発売日: 2006/09/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る知らずに想像することの容易さと知った上でなお想像することの難しさについて考え始め…
9月17日に『横浜逍遥亭』の中山さんのHASHI[橋村奉臣]展への心の打たれ方に心を打たれた私が未だ見ぬHASHI[橋村奉臣]展に対する無謀な直観を書きしるしてから、橋村さんご本人からの強いお誘いを受けるに及んで、昨日10月28日(土曜日)実際にHASHI[橋村奉臣…
今日は、一気に『論理哲学論考』からの「出口」へと学生たちをガイドした。 『論考』6.1251 それゆえ論理においても驚きはけっして生じえない。 『論考』6.5 謎は存在しない。 『草稿』現在の中で生きる人は、恐れや希望なしに生きる。 『論考』7 語りえぬも…
(これは、直接的には前エントリーに寄せられた美崎薫さんへの応答ですが、それを超える内容になってしまったので、コメント欄からエントリーに上げました。興味ある方、是非ご意見を。)僕は、自分がなんとか言葉にしようとしていることは、すでに誰かがど…
自分の内外で起こる不明なもの、未知のもの、要するに「謎」とうまくつきあうこと。謎を排除しないこと。それがよりよく生きる秘訣である。 ウィトゲンシュタインの独我論からの出口の分かりやすい比喩をさがしていて、今しがた、大学のトイレでおしっこをし…
大変喜ばしいことに、ブログで軽妙な映画評をぞくぞくと生産し始めたN君の最新エントリーでは、私にとってもアメリカ体験の貴重な一こまになった、ウォルター・サレス監督の『モーターサイクル・ダイアリーズ』が新鮮なタッチで取り上げられていた。驚いた私…
車を運転中にひらめくことが多い。特に夜間。でもほとんど忘れてしまう。メモパッドは常備しているが、記録し損ねることの方が多い。今夜は記録こそできなかったが、なぜかひらめいたときの印象があまり薄れず、辿り直すことができた。「ひらめき」と言って…
昨日のエントリー「感情と時間」に寄せられた美崎薫さんのコメント中「子どものときのことはぜったいに忘れない」という言葉が引き金になって、私は映画『ベルリン・天使の詩』にまつわる思い出を書いた。非常に拙い文章とは言えない断片的な記録にすぎなか…
『bookscanner記』から、性急な私がいつも読み取ろうとしてきたのは、グーグルに関するbookscannerさんの最終的な見通しだった。bookscannerさんの細部に切り込む執拗な分析からはいつも「グーグルをアナロジーで考えてはいけないのかも」という声が聞こえて…
カメラを右手に持ち、朝の散歩に出かけるようになった私は、明らかに、今まで慣れ親しんできた世界を以前とは違った風に感受するようになった。大げさに響くかもしれないが、毎日、何かに出会えるようなかすかな予感をおぼえるようにもなった。特に強く意図…
まだ見ぬHASHI展行きがいよいよ近づいて来た。もう見るまでは何も書くまいと思っていたが、『横浜逍遥亭』10/23 (月)「「HASHIGRAPHY」とは何か 」の深い余韻が、いくつもの連想を生み、書かずにはいられなくなってしまった。いつの頃からか私は毎晩のように…
今日はブログのレシピをOHPで大写しにしながら、板書する暇もなく、70分間しゃべりつづけ、残りの20分で「都市の深淵から 第1章荒木経維」を学生たちと一緒に観た。春学期の「情報文化論」では宇宙創世、ビッグバンから、宇宙史、生命史、人類史、そして現…
昨日mmpoloさんの体験に言及してから、感情の記憶について考えていて、未だに謎の二つの体験を思い出した。何歳のころからそれが始まったのかは定かではないが、おそらく小学校低学年のころから、その二つは別々に年に数度起こった。突然起こったとしか言い…
私の場合、(1)寝起きの台所の片隅でのコーヒータイム、(2)朝の風太郎との散歩中、(3)通勤時の運転中、そして(4)夜の風太郎との散歩中に色んなことが想起されたり、ひらめいたりすることが多く、それをちゃんと記録しはじめたのはごく最近のことだ。しかし根…
先ずbookscannerさんの2006-10-24「Google揉め事を整理しましょ(3)」を読んで、なるほど、と思い、次に梅田望夫さんの2006-10-23「俺たちはグーグルだ、訴えてみろ」を読んで、なるほどなるほど、と思った矢先に、茂木健一郎さんの『茂木健一郎 クオリア…
私が住む札幌市の南端に近い場所では紅葉が真っ盛りですが、赤緑色弱の私はイチョウの黄の葉は鮮やかに見えますが、カエデ等の紅の葉は鮮やかには見えません。私が人生で損をしたと思うのは家族をはじめ大抵の人が紅葉の美しさを堪能しているらしい時です。…
10月20日のコメント欄における私の講義の一受講生KIMOUSAGI君への応答の中で、美崎薫さんはナイサーの実験を根拠にして「脳は記憶しない」というハッとさせるような「真実」を書いていた。一方、mmpoloさんは脳ではなく、場所が記憶していてくれたという瑞々…
奄美自由大学から宿題として持ち帰ったことは多い。その中の一つに、言語哲学入門の受講生のranさんも随分気になったらしい「ゴースト」に関わるフランスから飛んで来た詩人の関口涼子さんからの質問があった。私の記憶へのこだわりに強い関心を示した関口さ…
SmartWriteがあればなあ。台所のホワイトボードではやっぱり間に合わない。MさんがSmartWriteのOSX版どころか、Ajax版の開発協力を申し出てくれた。嬉しい。もしSmartWriteがあれば、今朝は次のようなメモをしたはず。いちいちパソコンに向かって、キーボー…
ブログをやっていなければ起こりえなかった繋がり、出会いが、さらに新しい段階に突入した。 10月20日のエントリー「魂の場処」のコメント欄で起った『三上のブログ』における革命的事件、私の学生とブログのゲストの方々がやりとりを始め、それは10月21日『…
もう10年以上、毎日歩いてきた同じ道、朝の風太郎との散歩で往復する見慣れたはずの道が、にわかに見知らぬ道に変わり始めて驚いていた。家から北に、藻岩山に向かって、藻岩神社に至る往復路。 第三の眼のようなカメラを持ち歩くようになって、身体の振りに…
午前遅めの風太郎との散歩中に、持参したデジタルカメラで撮影した藻岩山。随分小さく写っている。 肉眼の実感としてはズーム撮影したこの写真に写っているくらいの印象だった。しかも、肉眼では捉えていなかった雲が、上の写真にはかなり大きな存在感を伴っ…
美崎薫さんから「紙を超えた」画期的なデジタル手書きメモツール、SmartWriteのMac版を開発してみないかという誘いがありました。やってみたい学生さん、声かけてね。美崎さんからのメッセージをご本人の許可を得て、ここに引用します。 SmartWrit…