2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧
いったん故郷を追われた者は二度と同じ場処には戻れない。故郷を追われた記憶が故郷をかつての故郷ではなくしてしまうからだ。ジョナス・メカスは死ぬまで終わらない<故郷への旅>を続けるのだと思う。地上のあちらこちらに新しい故郷を、一種のアジールを…
先日、室蘭市の廃社された本町神社の祭神名が判読できないと書いた。 廃社された本町神社。由緒未詳。「伊*白子大神/稲荷**」? 判読できない。 電信浜(2010年07月13日) それをたまたまご覧になったご近所の上野さんが『新室蘭市史』の第三巻、802頁に…
クサフジ(草藤, Tufted vetch, Vicia cracca) オオウバユリ(大姥百合, Giant lily, Cardiocrinum cordatum var.glehnii.) ヤマグワ(山桑, Mulberry, Morus bombycis) ノムラカエデ(野村楓, Acer palmatum v. sanguineum Nakai) ギボウシ(擬宝珠, Pl…
そもそもアウラとは何か。空間と時間の織りなす不可思議な織物である。すなわち、どれほど近くにであれ、ある遠さが一回的に現われているものである。夏の真昼、静かに憩いながら、地平に連なる山なみを、あるいは眺めている者の上に影を投げかけている木の…
ハナトラノオ(花虎ノ尾, False dragonhead, Physostegia virginia) ハクチョウソウ(白蝶草, Butterfly gaura, Gaura lindheimeri) ハマナス(浜茄子, Ramanas Rose, Rosa rugosa Thunb.) サフラン公園。久しぶりに菱さんに会う。 プラタナス(紅葉葉鈴…
悲しみのエナジー 本書の「第一章 純潔の墓標------原口統三」と「第二章 友よ、私が死んだからとて------長澤延子」を読む。南無さんの「記憶の復讐」や、海さんの「最期の歌」のことを思った。 詩人である長澤延子とか(「南無の日記」2010-07-04) 記憶と…
ハイビスカス(仏桑花, Hibiscus or Rosemallow, Hibiscus rosa-sinensis) ムクゲ(木槿, Rose of Sharon, Hibiscus syriacus) ナス(茄子, Eggplant, Solanum melongena) クレマチス(風車/鉄線, Clematis, Clematis hybrida) ヒョウタンボク(瓢箪木, …
川口有美子著『逝かない身体 ALS的日常を生きる』(医学書院、2009年)asin:4260010034 川口さん、渾身の著作を読ませていただきました。ALS患者と介護者が置かれている、というより追い込まれる状況とその中での命をめぐる孤独な闘いと共闘の貴重な記録だと…
ヤマユリ(山百合, Gold-banded lily, Lilium auratum) カサブランカ(Casa blanca, Lilium 'Casa Blanca') ルリタマアザミ(瑠璃玉薊, Globe thistle, Echinops ritro) ムクゲ(木槿, Rose of Sharon, Hibiscus syriacus) トチノキ(栃の木, Japanese h…
藤原新也の書「死ぬな生きろ」の「死」の字。「Toriino」(トリーノ)第15号(2010年6月発行号)より。 先日訪れた美唄市の宮島沼のネイチャーセンターで入手した。「彩、憶、流、響」の四楽章のうち「流」の章は藤原新也が担当している。今号は「揮毫」と題…
2010年7月28日朝日新聞夕刊 朝日新聞の記事によれば、死刑制度に反対の考えを持ち、法相就任後も死刑執行に関して慎重な態度を見せていた千葉景子法相は、法務省幹部による度重なる説得によって死刑執行を決断したようだ。法務省内には昨年始まった裁判員制…
アジール―その歴史と諸形態 アジールの日本史 網野善彦や阿部謹也に多大な影響を与えたとされるアジールに関する古典的な研究書の邦訳と最近の若手研究者の研究書を読んだ。色々と勉強にはなったが、期待はずれだった。じゃあ、書くなよ、と云われるかもしれ…
アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊, Bull thistle or Scottish thistle, Cirsium vulgare Tenore) ムクゲ(木槿, Rose of Sharon, Hibiscus syriacus) ヤナギハナガサ(柳花笠, Verbena, Verbena bonariensis) ハナツリフネソウ(花吊舟草, Poor Man's Or…
厚田川 厚田村
愛しのハナ。蒸し暑さにバテ気味。車の中から声を掛けたが、日陰から出て来なかった。 コンビニでおにぎりやスイーツなどをセレクトするのが密かな楽しみである。 「小松菜ちりめん御飯のしそ昆布/発芽米(白米仕立て)入り」(製造者「わらべや北海道」)…
水田 スイレン(睡蓮, Water lily, Nymphaea colorata) *** 日本海を左手に望来(もうらい)の丘を越えようとしたとき、頭上を小さな野鳥の群れが旋回しているのを見た。初めて見る鳥だった。運転中で写真は撮れなかったが、全身は白っぽく胸のあたりは…
「なんだかな〜」 藻岩山見えない 小森さんとアメリカノウゼンカズラ(亜米利加凌霄花, Trumpet vine, Campsis radicans)。昨夜の雨で半分くらい落ちてしまったと嘆いていた。 ノラニンジン(野良人参, Wild Carrot, Daucus carota) タチアオイ(立葵, Hol…
プリーモ・レーヴィ(Primo Michele Levi, July 31, 1919 – April 11, 1987) ジョナス・メカス(Jonas Mekas, born December 24, 1922) アウシュヴィッツから生還し帰郷を果たしたにも関わらず自殺したとされるプリーモ・レーヴィの諸著作を読みながら、帰…
アマ(亜麻, Perenial Flax, Linum perenne) ヒメジョオン(姫女菀, Annual fleabane, Erigeron annuus) キキョウ(桔梗, Balloon flower, Platycodon grandiflorum) ヌルデ(白膠木, Rhus javanica) ムラサキツユクサ(紫露草, Spiderwort, Tradescanti…
鳥取で「野の花診療所」を営む徳永進さんは、病棟に響くいろんな声のなかにひとつの法則のようなものを発見した。 病棟にはいろんな声がある。「おーい、おーい」「かんごふさーん、かんごふさーん」「死なしてー」「助けてー」「ありがとー」 ぼくは、この…
ジョナス・メカスの7月18日の日記「The "Mekas Cut Mix"」で知ったTouch Touch Publishingのサイトで面白いポスター作品に出会った。なかなかやるなあ。 28 June 2010 (JSE)
ウツボグサ(靫草, Common selfheal, Prunella vulgaris)。別名カコソウ(夏枯草)。 アブラナ(油菜, Rapeseed or Chinese colza, Brassica rapa L. var. nippo-oleifera)。別名ナノハナ(菜の花)。 キコガサタケ(黄小笠茸, White dunce cap, Conocybe …
吉田喜重 1993年12月13日〜16日にかけて、4夜連続でNHK教育テレビで放映された「ETV特集 吉田喜重が語る小津安二郎の映画世界」の第4回「その短すぎた晩年/無秩序な世界につつまれて」を学生たちと一緒に観る。全4回の各テーマは次の通りである。 第…
今朝の散歩で、道から外れて空地の奥まったところでウツボグサやキノコを撮影しているとき、一羽の鴉が嗄れた声を大きく張り上げていた。おそらく彼らの警戒線を越えて中に入ってしまったのだろう。道に戻って歩き始めた途端、その鴉は私の背後から頭の上を…
久しぶりに会った帆足さん(→ 君の名は)から、穫れたてのキュウリをいただいた。 「おーい!」サングラスをかけママチャリに乗ったおっちゃんが声をかけてきた。誰だ? 帆足さんだった。「しばらく見なかったな」「はい、ちょろちょろしてるもんですから。…
砥山橋から豊平川上流を望む。好きな景色だ。 豊平川沿いのその辺り一帯は簾舞(みすまい)と呼ばれる。「峡谷にある川」を意味するアイヌ語の地名「ニセイ・オマップ」が「ミソマップ」と訛り、明治五年(1872)に「簾舞」の漢字が当てられたという。 自宅…
ハエドクソウ(蠅毒草, Asian lopseed, Phryma leptostachya var. asiatica) ラベンダー(Lavender, Lavandula angustifolia) ノゲシ(野芥子, Common sowthistle, Sonchus oleraceus) ヒメギリソウ(姫桐草, False African Violet or Cape Primrose, Str…
とある空地の隅っこで繁殖しているペパーミント(西洋薄荷, Peppermint, Mentha x piperita)の葉を数枚摘んできた。右手の指には強烈な香りのメントールがしみついた。帰宅して氷水に葉を浸し、しばらく置いてから、一気に飲んだ。美味い。メントールの味だ…
未詳 街路樹のトチノキ(栃の木, Japanese horse chestnut, Aesculus turbinata)。今年はちょっと弱っている。 コスモス(秋桜, Cosmos, Cosmos bipinnatus) 原生林のオオウバユリ(大姥百合, Giant lily, Cardiocrinum cordatum var.glehnii.)が咲きはじ…