皮膚感覚


あけぼの駐車場、南10条西8丁目


先日、東屯田通を歩いているときだった。突然、東の視界が開けたと思ったら、そこは駐車場だった。一見、何の変哲もない、街中によくある、ありふれた駐車場だったが、なぜか強く引きつけられた。立ち止まってしばらく眺めていた。皮膚感覚なのだろうか、駐車場になる前にそこにあったものの気配を感じ取り、私の目はそれに焦点を合わせようとしているようだった。半ば無意識と化した様々な情報を基に、直接は知らない過去のある時期の景観を想像しようとしていたのかもしれない。東の青空には、数百メートル先にある中島公園の傍に聳えるNOVOTEL(南10条西6丁目)の頭が突き刺さって見えた。