New Art Center in Europe:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、7月、202日目。


Day 202: Jonas Mekas
Saturday July 21st, 2007
7 min. 30 sec.

Guggenheim Museum
and Vilnius, Lithuania,
are making plans....
for the center of
Europe....

グッゲンハイム美術館
リトアニアヴィリニュスは共同で
ヨーロッパに文化芸術の拠点を作る
計画を立てている

今日のフィルムの伏線は4月13日にあった。そこで書いたように、

リトアニアの首都ヴィリニュスに今年2月19日にジョナス・メカス映像芸術センター(the Jonas Mekas Visual Arts Center )が創設された。それは、メカスとマチューナスの作品のコレクションを展示するだけでなく、アルトゥーラス・ツォーカス市長によれば、2009年までにヴィリニュスをヨーロッパの文化首都にする計画の第一段階であるという。*1

それに、ヨーロッパに新しい現代美術の拠点を創設する野心に燃えているらしいグッゲンハイム美術館のディレクターのトーマス・クレンス*2が絡んでいたのだった。

グッゲンハイム美術館の会議室で、トーマス・クレンスを筆頭とする美術館側と、アルトゥーラス・ツォーカス市長を筆頭とするヴィリニュス側、そして素性不明のパトロン夫妻側が同じテーブルにつき、書類にサインを交わし、シャンペンで乾杯する。お互いに抱負を述べて、乾杯を重ねる。会議の様子を撮り続けるメカス。

文化芸術の拠点づくりがあくまで「ビジネス」という範疇を踏まえて計画されることに、メカスは複雑な思いを抱いているのだろう。実際に、どんな組織が動いて、どこにセンターを作るのか、とメカスは質問する。それに対して答える市長の口調と目付きはビジネスマンのものだった。