ビバ! 松宮

花咲か爺的に、北京オリンピックのテレビ中継のなかである種の感動を覚えたのは、男子5000M予選で左足スパイクシューズが脱げたまま健気に完走した松宮隆行選手の晴れやかな姿だった。レース後のインタビューにおける秋田弁の朴訥で謙虚な、しかも前向きな受け答えにもとても好感が持てた。何て言うか、スケールの大きなある種の可能性を感じた。メダルを取るとか世界新記録を出すとかいうレベルの話ではなく、幸福な人生というレベルの話として。